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体操やロボット作りも。英語を通じた多様な体験で人間力を育むインターナショナルスクール

2025.05.15

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東京と神奈川で展開し、プリスクールや全日制の幼稚園など幅広いコースを用意するキティインターナショナルスクール。体操・ダンスやプログラミング教育など、英語を通して様々な体験の機会を提供しています。1983年に設立された同スクールを引き継ぎ、現在代表として英語教育に取り組む斉藤 和樹氏に、スクールの特徴や日本の英語教育の課題について聞きました。

INDEX

PROFILE

斉藤 和樹 株式会社キティクラブ 代表

学生時代から幼児教育に従事し、ボランティア団体「The World work camp with Children in Japan」を設立するなど、積極的に活動する。大学在学中にカナダへ留学し、大学卒業後はアルプス電気株式会社グループ アルプス物流株式会社に入社。外資系の企業を担当し、約3年間に渡り国内外を問わず様々な国や地域を飛び回る。2014年、31歳のときにキティインターナショナルスクール(株式会社キティクラブ)代表取締役社長に就任。他にも荒川法人会青年部会幹事長、東京青年会議所(JCI)世話人、日本eスポーツ機構理事などに就任している。

公式Webサイトはこちら

1. 英語で世界を広げたい、子どもが学べるインターナショナルスクールを立ち上げ

—— キティインターナショナルスクールはお父さまが立ち上げられたそうですね。

父が若いころ、海外でバックパッカーとして旅をした経験から、「日本の子どもたちにも英語を学び、海外に出て豊かな経験をして欲しい」と考え、創業したと聞いています。当時は子どもが英語を学ぶこと自体が珍しい時代でした。私が2013年に代表に就任したころには、英語教育の需要がどんどん高まり、今では水泳や体操に並ぶ代表的な習い事の1つになりました。

—— キティインターナショナルスクールには様々なコースがありますね。

週1回・2時間から通学可能なプリスクールをはじめ、全日制のキンダーガーテン(保育所)、小学生向けには学童やアフタースクールも提供しています。さらに、日本の保育園・幼稚園に通いながら、週1回から当スクールに通うなど、習い事感覚で利用できるコースもございます。

当スクールでは、英語を使いながらコミュニケーション力を育むことを通して、生きる力を養うことを大切にしています。近年は「英語で教える⚪︎⚪︎教室」といったクラスも増えてきましたが、当スクールは、より幅広い内容を英語で指導するのが特徴です。現在はイギリス人を中心に11ヶ国のスタッフが在籍しているグローバルな環境も特色の1つだと感じています。

—— 保護者が子どもを入学させる理由として多いものは何でしょうか。

英語に不自由がなく、海外でも仕事をする保護者の方からの「子どもにも同じような経験をして欲しいから」といった声や、自分が苦手だからこそ、これからの時代を見据えて「英語で苦労をさせたくないから」という理由が多いです。中には、その腕を認められてアメリカの大学から招かれたという医師の方が、「英語がもう少し話せるようになったら改めて来て欲しい」と言われたことがショックで、娘さんを入学させたというケースもありました。やはり、どんなに優れた専門スキルがあっても、世界で活躍するには英語が不可欠なケースが多いと実感したエピソードです。

—— オリンピックの金メダリストが立ち上げたMizutori Sports Clubのスタッフが指導する体操教室や、タミヤロボットスクールのメカニックコースを提供しているのもユニークですね。

人間力を磨くために、子どもたちにはできる限り本物、そして質が高いものに触れてほしいと考えていますし、好奇心旺盛な子どもに育ってほしいと願っています。また、幼少期から様々な経験を重ねることで、「本当に好きなこと」を見つけていって欲しいと思っています。

体操やプログラミングも。英語を通じた多様な体験で人間力を育むインターナショナルスクール

卒園式での1枚。3列目右端が斉藤氏

2. 責任感の強いスタッフに感謝、大切な仲間が気持ちよく働ける環境を意識

—— 英語のネイティブスピーカーを採用することに課題を感じている英会話スクールも多い中、御社ではいかがでしょうか。

ありがたいことに、募集を出すと毎回100件以上もの応募をいただくんです。その中から1〜2名を厳選して採用しているので、教師の質には自信があります。10年以上働く者も多く、これも当スクールの強みの1つです。今回のインタビューで、その理由を聞かれたので先生に尋ねたところ、「キャリアアップの機会があり、子どもとともに自分も成長できる」「困ったときに全面的にサポートしてもらえる」という声がありました。

—— それは素晴らしいですね。新型コロナウイルスが流行した時期は、どのように乗り越えられたのでしょうか?

もともとレッスンの様子などをYouTubeで公開していたのですが、それに加えてInstagramで先生たちによるライブ配信を実施するなど、子どもたちが登校できない状況下でも英語に触れられる機会を必死に提供しました。そのような努力が、今の信頼につながっていると感じています。

新型コロナ以前には東日本大震災も経験しています。多くの外国人が帰国する中で、KIS(キティインターナショナルスクール)の先生たちは帰国しませんでした。「子どもたちがここにいるのに、自分だけどうしたら逃げられるのか」と言ってくれたんです。これほどの責任感をもって働いてくれている彼ら、彼女たちには感謝しかありません。この大切な仲間が気持ちよく働けるよう、常により良い環境づくりを心がけています。

体操やプログラミングも。英語を通じた多様な体験で人間力を育むインターナショナルスクール

3. 自ら英語を操ることで広がる世界、コミュニケーションの楽しさを学んでほしい

—— 日本の英語教育において、問題だと感じていることはありますか。

私が生まれた40年以上前と比べると、英語教育が進んでいるのは事実です。しかし、いまだ多くの日本人が英語を話せない現状は大きな問題だと思います。日本語や日本の文化を大切にしつつも、日本として英語教育や国際教育にもっと真剣に向き合う必要があると思います。

—— 近年は、手軽に使える翻訳ツールも出てきていますが、それらについてはどう感じますか。

とても良いことだと思います。私も日本に来たウクライナ避難民と方々と、翻訳ツールを使って会話をしたことがあります。しかし、それ自体はとても便利ですが、コミュニケーション力や人間関係を構築する点では少し弱いのではないかと感じる点もあります。昔、イギリス人の友人から「日本人が翻訳ツールで言葉の壁を乗り越えようとする姿が、とても気持ち悪く感じる」と言われたことがありました。日本が大好きで日本語もペラペラな友人からの言葉だったので、深く心に残っています。

確かに、翻訳機を使って会話をしようとする人と、たとえ拙くても自分の言葉で一生懸命話そうとする人、どちらと親しくなっていくかと考えれば、後者の方が可能性は高いように思えます。だからKISでは、英語力だけでなく、コミュニケーションで本当に大切なことは何なのか、ネイティブスピーカーたちと触れ合う中で学んで欲しいと思っています。自分の力で英語を使いこなせると、世界は大きく広がり、選択肢も増えていきます。

—— 今後の目標について教えてください。

2025年4月、新たに「二子玉川SOUTH」を開校しました。また他エリアにも、サービスを開始する予定がございます。より多くの子どもたちが、楽しく英語を学びながら豊かな心を育んでくれることを目指します。教育に絶対的な正解はありません。これからも保護者の方々をはじめ、地域の方々やMizutori Sports Clubをはじめとするアライアンスチーム、KISスタッフとともに、目の前の子どもたちが笑顔になるよう、日々全力で取り組んでいきたいと思います。

—— 私も学生時代以来、改めて英語の学びを再開したところですので今日のお話はとても刺激になりました。これからも引き続きがんばりたいと思います。本日は、ありがとうございました。

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