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地域密着で50年。ジョイ・イングリッシュ・アカデミーが大切にする“楽しく学ぶ”英語教育

2026.06.18

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北海道・帯広市で開校し、2026年に50周年を迎えたジョイ・イングリッシュ・アカデミー。学院長の浦島 久氏は、留学経験がないまま日本で英語を習得し、50年にわたり地域に根差した英語教育を続けてきました。同校が長年にわたり地域で支持され続ける理由とは何なのか。指導におけるこだわりや、ネーミングに込めた想いについて伺いました。

INDEX

PROFILE

浦島 久 ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長

浦島 久

北海道・豊頃町生まれ。小樽商科大学在学中に英語部へ入部し、英語を学ぶ楽しさに魅了される。1977年、24歳でジョイ・イングリッシュ・アカデミーの前身となる「イングリッシュハウス・ジョイ」を開校。以来、50年にわたり英語教育に携わる。自身の英語学習経験をもとに、『自分のことを1分間英語で話してみる』(KADOKAWA)をはじめ、これまでに52冊の著書を出版している。

公式Webサイトはこちら

1. 英語の楽しさに魅了され、24歳で故郷に英語学校を開校

—— 浦島さんが英語学校を立ち上げることになったきっかけを教えてください。

北海道・豊頃町に生まれ、公認会計士を目指して進学した小樽商科大学で英語部に入部しました。文法は得意でしたが、話す・聞くは苦手でした。それでも、学ぶうちに英語を使ってコミュニケーションを取れるようになっていく過程がとても楽しく、夢中になって学びました。

大学卒業後は、海外事業部があることを理由に大手電機メーカーに就職しましたが、配属されたのは国内営業部。しばらくすると英語に触れたい気持ちが強くなり、ある英語学校を見学しました。そこで、案内してくれた校長先生が楽しそうに外国人スタッフと談笑する姿に感銘を受け、「いつか故郷で自分も英語学校を運営したい」という夢が生まれました。

—— そこから学校の立ち上げに向けてどのように行動しましたか。

仕事から帰ると、さまざまな英会話スクールの資料を参考に、自分が理想とする英語学校のイメージをつくりあげていきました。イメージがある程度固まったタイミングで退職し、翌1977年3月、24歳でジョイ・イングリッシュ・アカデミー(以下、ジョイ)を開校しました。

—— 立地選定やネーミングの理由を教えてください。

場所は人口や競合状況を踏まえて帯広か小樽に絞りました。小樽は今でこそ観光でにぎわっていますが、当時は斜陽。そこで、より活気のあった帯広を選びました。ネーミングは、自分は何のためにこの事業をやるのか?を改めて考えたときに浮かんだ「英語を学ぶことの楽しさを伝えたい」という想いを込めて、“ジョイ(JOY)”という言葉を選びました。

建物は、先輩からの「長く運営するつもりなら、間借りではなく専用の建物を持ったほうがいい」というアドバイスから、親に資金面で協力してもらい、自宅兼学校を新築で建てました。当時の名前は「イングリッシュハウス・ジョイ」でしたが、規模の拡大により、途中で現在の名称へと変更しました。

地域密着で50年。ジョイ・イングリッシュ・アカデミーが大切にする“楽しく学ぶ”英語教育

2. 独学経験を活かした指導で口コミが広がる

—— 集客はどのような方法で行いましたか。

手書きでポスターやチラシをつくり、小学校の前で掲示や配布を行いました。最初に入会してくれたのはたった2人でしたが、自宅まで直接お礼を伝えに行ったほど嬉しかったですね。その後、地元新聞が記事を書いてくれたことをきっかけに10人ほどまでに増え、そこから口コミで広がり開校日には生徒数が80人を超えました。

—— 指導のどんな点が評価されて口コミにつながったのだと思いますか。

過去には日本語学校で教えたこともありましたが、自分で苦労して学んでいないため、うまく教えられませんでした。一方で英語は、私自身に留学経験がなく、日本で試行錯誤しながら学んできました。そのことが、ゼロから英語を学ぶ生徒の目線に立った指導に活き、評価につながったと考えています。また、「楽しくないと続かない」という考えから、楽しさを意識したことも良かったのかもしれません。

—— 生徒数が80人になり、一気に忙しくなったのではないでしょうか。

80人といっても、1クラス10人程度の授業を週8クラスほど行う形だったので、そこまで忙しくありません。そのため、空いている時間を利用して私自身も英検1級に向けて勉強し、初めて合格することができました。今思うに、小中学生への指導を通してしっかりと英語の基礎が身に付いたことが大きかったと思います。このとき、英語を学ぶうえでは基礎が非常に大切だと強く認識しました。

3. 地域貢献への意識で50年続く英語学校に

—— 50年間運用するなかで、最も苦労したことは何でしょうか。

2つあります。1つ目は、地域に大手英会話スクールが進出してきたときです。危機感を覚えつつも、とにかく「地域の人々に貢献すること」を意識し、当時は遠方まで行かなければ受験できなかった英語力を測る試験を帯広市でも受けられるようにするなどの活動に取り組みました。そうした姿勢は、50年続けてこられた要因の一つにもなっていると思います。

2つ目は、新型コロナの発生です。やむなくオンラインレッスンへ切り替えましたが、対面を大切にする自分の指導スタイルに合わず、もともとデジタルも苦手だったため、とても苦労しました。廃業も考えましたが、それまで支えてくれた従業員たちのためにも踏ん張らなければと思い直しました。

—— 今ではオンラインレッスンが定番化していますね。

オンラインレッスンを導入したことで、遠方へ引っ越した後も継続してくれる生徒が増えました。また、「東京より手頃な価格で学べる」と、首都圏から受講してくれる方もいます。結果的に対応できる地域が広がりました。

4. ジョイで学んだ英語で夢を叶える生徒を増やしたい

—— 開校当時の生徒は、今ではすっかり大人ですね。

開校当初に入校してくれた生徒は、今では皆60歳を超えています。それでも、帯広に来るたびに顔を出してくれる生徒もいます。元生徒のお子さんやお孫さんが入校してくれるケースも増えました。

—— ジョイが大切にしている指導におけるポリシーを教えてください。

当校は英語塾でも、英会話スクールでもありません。50年かけて、英語を基礎からしっかり学ぶ「英語学校」という存在をつくってきたつもりです。ジョイのキャッチフレーズは、「飛び出せ、世界へ。英語は翼」。英語を通して、生徒にはさまざまなフィールドで夢を叶えて欲しいと考えています。

—— 現在取り組んでいることや、今後の展望について教えてください。

私が友人と開発した「アメーバ音読トーク」の普及に力を入れていきたいと思います。これは、私自身が英語を学ぶなかで効果があったと感じた音読をベースに開発した、「英語を話す力」を伸ばすための音読メソッドです。現在、ジョイでも導入しています。

また、今後は英文雑誌『ノーザンライツ』のデジタル復刊や英語学習本の執筆など、英語を通じた情報発信にも力を入れていくつもりです。地域への感謝を胸に、これからも取り組んでいきます。

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