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フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

2023.07.03

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フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

フィットネスクラブ約600店舗のLINE運用実績がある株式会社総合アドに、フィットネス業界のLINE活用の現状やメリットを聞きました。

INDEX

PROFILE

西村 健次 株式会社総合アド

愛知県名古屋市の『総合広告代理店』。 『広告』のカタチが変わった今、取引業界・業種が多岐にわたり、様々なメディア・膨大なノウハウを持ち、 クライアントと情報を共有し、単純に『媒体』のみならず様々な『手法』を組み合わせ課題解決を実践している。

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1. LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントは、ブランドや店舗専用のLINEアカウントのことです。

通常のLINEと同様に、ユーザーと1対1のコミュニケーションをとることができるだけでなく、性別や来店頻度など、セグメントをかけて対象となるユーザーのみにメッセージを配信することが可能です。

2. フィットネス業界のLINE活用の現状

2022年現在、フィットネス業界では約7〜8割ほどがLINE公式アカウントを開設しているものと市場感から推察されます。その一方で、LINE公式アカウントを持ってはいても、約半数ほどは適切に活用できていない印象です。

その理由として、大きく2つ挙げられます。

1点目は、LINE公式アカウントの機能数の多さです。機能が多くあるため、どの機能をどのようなシーンで使うべきかを理解できていない企業が多い印象です。

2点目は、費用の問題です。コストをかけずに気軽に利用を開始できるというメリットがある一方、メッセージの送信数などによって追加費用がかかるケースもあるため、特に大手のフィットネスジムでは本部側で使用制限をしているケースもあるようです。

また、2023年6月よりLINE公式アカウントの利用料金の料金プラン改訂が発表されていることもあり、活用方法や頻度は各社でルールが定められそうです。金額の詳細については、この記事の後半で詳しく説明します。

3. フィットネスの店舗がLINEを活用するメリット

LINEを活用するメリットは、以下の通りです。

3-1. 顧客が日常的に使っているツールのため開封率が高い

LINEは日本全国で約9,500万人(2023年3月末時点)が利用しており、他のSNSに比べても圧倒的なシェアを占めています。年齢層も10代から60代以上まで幅広いです。そのため、わざわざ顧客にアプリをダウンロードしてもらい、何かに登録してもらう手間も省けます。また、LINEはメルマガと比べて開封率が10倍だったという実績もあり、集客や認知度を上げるのに効率的なコミュニケーションツールともいえるでしょう。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 LINEキャンパス

3-2. 顧客と直接コミュニケーションがとれる

TwitterやInstagramなどの他のSNSなどでは、たくさん発信しても投稿が埋もれてしまい、ターゲット層に対して的確に情報を届ける事が難しいという問題があります。一方で、LINE公式アカウントは、登録してくれた顧客に対して、直接コミュニケーションをとることが可能です。登録者全体への一斉送信だけでなく、グループ分け(セグメント分け)しての配信や、1対1でのやり取りもできます。無人運営の店舗でも、顧客と接点を持つことが容易になる大変便利なツールです。

また、メルマガではどうしても文体が固くなりがちですが、LINE公式アカウントを使用することで気さくな親しみやすい文体で配信することが可能です。絵文字や画像を入れつつ「来週イベント開催します!」「来週の人気枠に空きが出ました〜」などのように、ライトにメッセージを送ることができます。

3-3. アプリやホームページの代わりにできる

LINE公式アカウントでは、カレンダー、会員ページへのログイン、イベント情報などのさまざまなコンテンツをリッチメニューにまとめることができます。そのため、顧客はわざわざホームページにアクセスせずとも、LINE上で必要な情報をすべて見ることができます。発信側が情報を整理しておくことで、アプリやホームページの代わりをLINE公式アカウントが果たしてくれます。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 LINE for Business

3-4. 来店促進につながる

顧客情報に合わせて興味関心の高いコンテンツを配信し、ショップカード(スタンプカード)機能を使うことで、来店促進へつなげることができます。

3-5. コスパが良い

LINE公式アカウントの作成や運用には、基本的に費用がかかりません。そのため、企業側としても気軽に始めることができます。申し込むプランによって、無料で送付できるメッセージの通数が決められており、一部有料オプションもあるので、用途に合わせて事前にサービス内容を確認しておきましょう。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 LINEキャンパス

4. フィットネスの店舗がLINEを活用するデメリット

LINEを活用するデメリットは、以下のとおりです。

4-1. 権限管理が必要

LINE公式アカウントを使う際には、ログインするためのアカウント情報の管理が必須となります。特にフィットネス業界では、担当者間でのアカウントの共有ができておらず、いつのまにかアカウントが複数作られていたり、担当者の異動によりIDやパスワードがわからずログインできないといったことが起こりがちです。

4-2. 定期的な運用が必要

LINE公式アカウントは、顧客に気軽にフォローしてもらえるというメリットがある反面、すぐにフォローを外されてしまうデメリットもあります。長期的に顧客との関係性を築くために、定期的な配信や投稿内容の精査が必要になるため、ある程度運用のコストがかかります。定期的に運用する人員が確保できるかどうかも、事前に考えておくと良いでしょう。

5. フィットネスの店舗におすすめの機能

LINE公式アカウントにはさまざまな機能があります。その中でもフィットネスの店舗におすすめの機能を、「新規登録者との接点づくり」「顧客のファン化」「ライバルと差をつける」の3つに分けてご紹介します。

なお、機能一覧や各機能の詳細についてはLINE公式アカウントのマニュアルに記載されています。

5-1. 新規登録者との接点づくり

あいさつメッセージ

LINE公式アカウントに初めて登録してくれた方に向けて、「登録してくれてありがとう」のお礼メッセージや、「今後こういう配信していくよ」「クーポン配布するよ」といった今後配信されるメッセージの内容を予告することができる機能です。登録ユーザーに、継続して登録しておくことのメリットを伝えることができます。

クーポン機能

クーポンを配布する機能です。来店のきっかけづくりに活用できます。誕生月の方にクーポンを配布したり、抽選機能で例えば「新しく発売するフレーバーのプロテインが当たる」といった演出をしたりなど、使い方はさまざまです。LINE公式アカウントの登録者のみを対象とした特別金額を提示することも可能です

リッチメニュー

リッチメニューは、トーク画面の下に好きなメニューを固定表示できる機能です。画面を大きく占有するため、インパクトが大きいのが特徴です。登録ユーザーに活用してほしい機能を配置すると良いでしょう。

  • ・公式ホームページへのリンク
  • ・スタジオ予約、電話受付
  • ・GoogleMapへの遷移
  • ・口コミの促進
  • ・誕生日クーポン

などを設置することで、わざわざホームページに行かなくても、スムーズに予約ができ、気軽にお得情報を知ることができるようになります。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 株式会社総合アド提供画像

5-2. 顧客のファン化

メッセージ配信

LINE公式アカウントの最も基本の機能で、友だちになっている方へ直接メッセージを送ることができます。トレーニングに関するTipsや、店舗のイベント情報などを定期的に発信することで、店舗に足を運ぶきっかけになり、運動するきっかけを与えることができます。

ショップカード(ポイントカード)

登録ユーザーが一定の行動をすることで、スタンプカードにスタンプが貯まっていく機能です。スタンプを貯めるためのトリガーは、来館時やスタジオ参加時などに設定するケースが多いです。スタンプが貯まった方にブランドのオリジナルグッズやカウンセリングチケットなどをプレゼントすることで、来店促進につなげることができます。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 LINE for Business

リサーチ(アンケート)

登録ユーザーとコミュニケーションをとるツールとして、アンケートを使うのも有効です。アンケート結果をすぐ反映できるような取り組みやイベントで利用するのがおすすめです。例えば、「好きなプロテインは?」というアンケートをとり、プロテインサーバーの導入時の参考にしつつ、アンケートの結果もあわせて開示することで、プロテインサーバーのオプション契約を促すことができます。

LINEのアンケート機能では、誰がどんな回答をしたのかまでは分析できないため、入会後や退会時のアンケートなどはhacomonoのような回答者の属性まで取得できるアンケート機能を使うことをおすすめします。

ステップ配信

あらかじめ設定しておいた内容やタイミング、期間でメッセージの自動配信ができる機能です。LINEの登録をして1週間後にはアンケートの案内、2週間後には個別カウンセリングの案内など、段階に分けて登録ユーザーとコミュニケーションを取ることができます。

友だち追加してからの日数やユーザーの属性情報に合わせてステップ配信を設定するため、店舗の既存会員でLINEに新規登録した方への配信には注意が必要です。

5-3. ライバルと差をつける

リッチメッセージ

リッチメッセージは画像とテキストを1つにまとめて配信できるため、通常のテキストメッセージよりも高い誘導効果が期待できます。申し込みページに遷移させやすいため、物販やアップセル商材がある店舗、イベントへの参加を促したい際におすすめです。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 Canva

カードタイプメッセージ

カルーセル形(広告フォーマットの形態の一種)で複数のリンク付き画像を配信できる機能です。インストラクター、プログラム、オプションの紹介などで利用されるケースが多いです。カードごとにリンクを設定できるため、トレーナーごとの予約ページにリンクを飛ばすことも可能です。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 LINE for Business

分析

分析機能を使うことで、登録ユーザーの反応を数字で確認することができます。一つの配信に対してどのくらいリアクションがあるかなどを分析する際に活用します。詳細はこちら

6. 金額

LINE公式アカウントには3つのプランがあります。無料であるコミュニケーションプランで送付できるメッセージ件数は月に200件となります。無料で利用したい場合には、全体配信は諦めてセグメントを切って(特定の条件によって、送信する顧客のグループ分けを行って)配信するなど、工夫が必要になります。

フィットネスの店舗におけるLINE活用の現状とおすすめ機能

出典 【重要】LINE公式アカウント 料金プラン改定及び日割り廃止のお知らせ

7. フィットネス業界のLINE活用事例

LINEの活用事例を紹介します。

8. フィットネス業界のよくある失敗談

8-1. 1店舗1アカウントで運用してしまった

LINE公式アカウントは1店舗1アカウントと思いがちですが、複数アカウントを開設することが可能です。例えば、総合フィットネスジムで、1つのアカウントで成人向けのスタジオの顧客とキッズスクールの顧客に案内をしようとすると、双方にメリットのある配信内容になるように調整をする必要があり、運用コストがかかります。

LINEを活用する際には、複数のアカウントを持ち、プログラムや対象者によって分けて運用すると良いでしょう。入会を促進するためのアカウントと既存会員向けのアカウントなどといったように、対象者によってアカウントを分けた方が運用しやすくなります。

8-2. アカウントにログインできなくなった

管理を担当していたスタッフの退職や、他店舗への異動などの際に、アカウントの管理情報がうまく引き継がれず、アカウントにログインできなくなってしまうケースが散見されています。大事な顧客との接点のひとつになるため、アカウント情報の管理はしっかりとする必要があります。

8-3. グループLINEと勘違いされてしまい登録が伸びなかった

顧客がLINE公式アカウントをグループLINEと勘違いしてしまっているケースがあります。公式アカウントを登録することで、店舗側に自分の名前や個人情報が見られてしまうと思い、登録を拒まれてしまうのです。

公式アカウントとグループLINEの違いをしっかりと現場スタッフも理解し、顧客に説明できるようにすることが大切です。

9. LINE活用のためのステップ

1.LINE公式アカウントの活用目的やターゲットを設定する
何のためにアカウントを開設するのか、どのような内容を配信するのか、そのためにどのような機能を使うのかなどを事前に整理する

2.LINE公式アカウントを開設する
LINEのアカウント開設ページより公式アカウントを開設する

3.アカウントの初期設定をする
初期設定の方法は、LINE公式アカウントのマニュアルに記載があるので、よく読んで設定を行う。

4.友だち集めをする

5.テスト配信をする

6.登録ユーザーへの配信開始

10. hacomonoのLINE連携でできること

hacomonoでは、事前にLINEと連携しておくことで、以下の機能を使うことができます。

1.LINEログイン
LINE経由でhacomonoにログインができる。

2.LINE友だち登録
hacomono経由で店舗のLINE公式アカウントに友だち登録することができる。

3.リッチメニューの設定
LINE公式アカウントのリッチメニューにメンバーのQRコードを表示させたり、マイページに飛ぶことができる。

4.セグメント作成
hacomono上の会員データをもとに、希望の条件で顧客をセグメントし、その顧客に向けてLINE公式アカウントよりメッセージの配信ができる。

LINE連携ガイドはこちら

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