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フィットネス業界におけるリスティング広告の現状と実施するメリット・デメリット

2023.07.03

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フィットネス業界におけるリスティング広告の現状と実施するメリット・デメリット

約60社以上のフィットネス関連企業に対して、リスティング広告の運用実績がある株式会社NJSに、フィットネス業界のリスティング活用の現状やメリットを聞きました。

INDEX

PROFILE

株式会社NJS

結果主義のデジタルマーケティングカンパニー。フィットネス業界に特化した「WEBトレーナーズ」というクライアントのWEB集客をサポートするサービスを展開し、これまで60社以上のフィットネス関連企業の支援を行ってきた。あらゆるフィットネス企業の成長や課題を見てきた知見から、フィットネス業界においてどこにも負けない経験値、ノウハウを強みとする。

公式Webサイトはこちら

1. リスティング広告とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo等で検索をした際に、検索したキーワードに合わせて表示される広告のことです。検索結果の上部で「広告」と書かれている部分がリスティング広告になります。

フィットネス業界におけるリスティング広告の現状と実施するメリット・デメリット

出典 Google 検索結果

リスティング広告は、最適なキーワードを設定することで、フィットネスや自店舗に関心が高い人に広告を表示させることが可能です。

自ら検索をしている人にアプローチでき、顕在層を獲得しやすいため、Web広告の中でもまずはリスティング広告から取り掛かることをおすすめします。

NJSでは、基本的には、顕在層で獲得できなければ、より難易度の高い潜在層にアプローチしても獲得はしにくいと考えています。そのため、まずは顕在層に向けての導線をしっかりと整えておくことで、長い目で見た際のWeb集客の最適化ができるでしょう。

しかし、知名度が低く、検索されにくい新しいサービスや店舗の場合は、リスティング広告はマッチしません。まずは認知をとることが必要になります。

2. フィットネス業界におけるリスティング広告活用の現状

NJSと取引のあるフィットネス関連企業60社あまりのうち、「リスティング広告を実施したことがない」ケースは、おおよそ3〜4割を占めます。

リスティング広告を検討している理由としては、以下の3点がよく聞かれます。

  • ・チラシを配布しているが、期待した効果が出ていない
  • ・自分でできる施策は色々試してみたが、集客に苦戦している
  • ・今まで実施した集客施策が頭打ち状態である

残りの6〜7割のお客さまは、「リスティング広告を自分で勉強してみたり、他の代理店に依頼をしてみたが、期待した効果が得られなかった」というケースです。

近年、ウェルネス業界ではフィットネスやパーソナルジムのブームが起きていることにより、首都圏など人が多いエリアでは、リスティング広告のクリック単価が高まっています。ここ5年間での「パーソナルジム」の検索ボリュームは、以下の図のように右肩上がりで増加しています。パーソナルジムの店舗が増えたことに比例して、集客のためにリスティング広告を使う人も増えているためと推察されます。競合他社が増え続ける中でどのように戦っていくべきか、リスティング広告を始める前に戦略を練る必要があります。

フィットネス業界におけるリスティング広告の現状と実施するメリット・デメリット

出典 Googleトレンド

2-1. リスティング広告費用の相場

フィットネス業界におけるリスティング広告費用の相場は、おおよそ1店舗あたり20〜30万円ほどです。予算に合わせて数万円から実施することも可能ですが、一定の結果を出すためには、まずはデータを貯める必要があるため、最低でも10万円ほどの予算確保が必要です。

3. フィットネスの店舗がリスティング広告を活用するメリット

以下に、リスティング広告を活用する3つのメリットについて、解説します。

3-1. 顕在層の獲得ができる

「ジム」「パーソナルトレーニング」「ダイエット」などといったキーワードで自らWeb検索をしている人にアピールできるため、需要が顕在化している層の獲得に効果的です。

3-2. エリアが最適化されるため集客につながりやすい

リスティング広告では、詳細に広告配信エリアの設定ができます。ユーザーが検索している位置情報や、特定のエリア名を検索キーワードに含めて検索した場合に合わせて広告を表示することが可能です。

また、Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)とGoogleの検索広告を連動させることで、検索している方の現在地の近くの店舗を検索結果で表示させることが可能です。

そのため、リアルな店舗をもち、エリアマーケティングが重要とされるフィットネス業界では特に集客につながりやすいです。

フィットネス業界におけるリスティング広告の現状と実施するメリット・デメリット

出典 Google 検索結果

3-3. フィットネスへの関心が高まっている

近年ではチラシを見る人が減少していると推察され、フィットネスジムに足を運んだきっかけの最上位は、「Web検索」になっています。フィットネスジムに関心をもっている人の多くは、Web検索をして施設を探しているため、Web検索の結果画面に表示されるリスティング広告は実施する価値の高い集客施策といえます。

4. フィットネスの店舗がリスティング広告を活用するデメリット

以下に、リスティング広告を活用する3つのデメリットについて、解説します。

4-1. 検索ボリュームが限られる

リスティング広告で設定するキーワードのボリュームは限られます。1つのキーワードのボリュームの上限は決まっているため、「100人集めたい」「1,000人」集めたいとなると他の施策も考える必要がでてきます。

4-2. 競争激化エリアでは資金力が必要となる

都内などの人口が多いエリアは特に競合との競い合いが激しいため、人気のキーワードは金額が高く、資金力がある施設が強くなってしまいがちです。

4-3. 効果を得るには経験や専門知識が必要

リスティング広告は、経験や実績が多くなければなかなか成果が出にくいものです。AIによる広告運用自動化サービスもありますが、10万円ほどの少ない予算だと機械学習が十分に機能せず、自動運用との相性は悪いのが現状です。一方、手動での運用となると、キーワードの選定や単価の調整などの専門知識や、フィットネス業界特有の経験が必要になります。

そのため、初心者による独学でのリスティング広告運用で、期待した効果を得ることは難しいと言えます。

5. リスティング広告を成功させるコツ

Googleマイビジネスと連携させて住所を表示させるオプションや検索結果とともに画像を表示させるオプションなど、リスティング広告の結果を充実させるためのオプションをフル活用することをおすすめします。これらは、クリック率の向上にも貢献してくれます。

また、一番メインとなるキーワードは「地域 × パーソナルジム」がおすすめです。ここは入札単価が高くても死守するキーワードだと考えています。近年はピラティスなどの新しい業態がでてきていますが、まだリスティング広告のオークションは激化していないため、展開している企業は「地域 × ピラティス」というキーワードを取り入れると良いでしょう。

6. フィットネス業界のリスティング広告事例

NJSが手がけたフィットネス関連企業に関するリスティング広告の事例を紹介します。

7. フィットネス業界のよくある失敗談

フィットネス業界におけるリスティング広告のよくある失敗例を紹介します。

7-1. 独学でやって失敗した

独学で実施し、以下のような失敗をする例が多く聞かれます。

  • 少ない予算のためAI自動運用に任せて運用したら、どのキーワードが良かったのかなどのデータも貯まらず、期待した効果も得られないまま、予算が消化されてしまった。
  • CV(コンバージョン)を設定せず配信してしまったため、定量的な評価による良し悪しの判断ではなく、お客さまから反響があったかどうかでなんとなく判断して進めてしまった。
  • 商圏範囲は広めに設定した方が良いと考え、設定したところ、期待した効果が得られなかった。
  • 「ダイエット」などの競合が多く、自社の広告表示がされにくいビッグワードをキーワードとして設定してしまった。

効果の最大化を実現するためには、可能な限り、市場をしっかりと把握しており、リスティング広告の運用経験値が高いプロの代理店に任せることをおすすめします。

7-2. フィットネス業界の実績がない代理店に依頼をして失敗した

リスティング広告の代理店はたくさんありますが、代理店ごとに得意なジャンルがあります。業界特有のノウハウがあるため、代理店に依頼をする場合は、フィットネス業界の実績があるかをしっかり確認した方がよいでしょう。

フィットネス業界の集客は季節要因も多く影響するため、代理店へ依頼した際の良し悪しの判断は、3ヶ月を目安にしてください。

7-3. 自社の強みが顧客に刺さらず集客に失敗した

「自分たちが強みだと思っていることが、お客さまには刺さらない」というケースもよくあります。例えば、トレーナーの大会受賞歴などをいくらアピールしても、一般のお客さまには刺さりません。お客さまに刺さる強みを見出し、アピールすることが重要です。

8. リスティング広告を始めるためのステップ

リスティング広告を開始する際の大まかな流れは、以下の通りです。

1. 事前準備:自店舗の強み、商圏範囲の確認

まず、商圏分析により商圏範囲を決めます。続いて、他社との差別化を意識しつつ、検索している人に刺さるセールスポイントを考えます。

2. 広告アカウントの開設

Google広告」より「広告アカウント」を開設します。

3. リンク先のホームページ、ランディングページ(LP)の用意

広告をクリックしたお客さまが訪れる先のホームページやランディングページを用意します。そのページには、体験予約やお問い合わせができるフォームの設置や連絡先の記載をすると良いでしょう。

4. 出稿

キャンペーン、予算、キーワードの設定や入稿作業などを経て広告を出稿します。

広告代理店では、「商圏分析」「自店舗の強み探し」などの事前準備から相談可能です。また、リスティング広告の実施経験がある場合は、過去の実績データを確認しながら、より効果が得られるように施策をチューニングしつつ進めていきます。

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