習い事として子供たちに人気のあるサッカーですが、近年の新型コロナや少子化の影響を受けて、集客に頭を悩ませるスクールも多いのではないでしょうか。チラシのポスティングだけでなく、Web広告による集客を検討するサッカースクールも少なくありません。
この記事では、サッカースクールにおける有効な集客方法について解説します。集客する際にアピールすべき項目や注意点もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
1. サッカースクールの集客ができない理由とは?
著名なコーチが在籍していても、思うように集客できないサッカースクールも少なくありません。
集客がうまくいかない理由としては、見込み客にとって魅力的なコンセプトやベネフィットが伝えられていないケースやサービス内容がターゲット層とあっていないケース、料金が高すぎるケースなどがあります。想定よりも集客効果が得られていない場合は、まず集客方法のどこに問題があるかを探る必要があります。
2. サッカースクールにおける有効な集客方法
ここでは、サッカースクールにおける有効な集客方法を紹介します。それぞれの集客媒体のメリット・デメリットや媒体に記載・発信すべき内容についてもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
2-1. チラシの配布
チラシの配布は、サッカースクールを開業して間もない場合によく使われる集客方法です。チラシを配布するメリット・デメリットや記載すべき内容は、以下のとおりです。
・メリット
サッカースクール周辺エリアの子どもたちに対して、確実にアプローチできることです。Web広告と違って手元にチラシが残るため、受け取ってすぐに閲覧してもらえなくても、後日何らかのタイミングで見返してもらえる可能性があります。また、チラシは昔ながらの手法のため、親しみがあり、一定の安心感を持ってもらうことができます。
近隣の店舗や施設に依頼して、店舗や施設内でチラシの掲示や設置をしてもらえることも大きなメリットです。チラシの配布やポスティングを行う際は、ターゲット層が訪れそうな店舗や施設にも掲示や設置をしてもらえないか、あわせて交渉すると良いでしょう。
・デメリット
チラシの配布に労力がかかることです。チラシの配布・ポスティングは「100枚配って、1名体験に来れば効果があるほう」といわれるコンバージョン率が低い手法です。
その他にも、チラシのデザインに一定の工夫が必要であったり、印刷する時間が必要であることも、あわせて把握しておきましょう。
・チラシに記載するべき内容
以下の内容を記載し、サッカースクールの魅力をアピールすると良いでしょう。
- ・サッカースクールの場所、営業時間、対象年齢
- ・体験・イベント・キャンペーンの場合は、開催日時(期間)、時間、対象年齢、詳細、申し込みサイトへのQR
- ・入会やイベントなどに参加することで得られる「ベネフィット」「上達するイメージができる内容」
キャンペーンやイベント、体験などは、限定感を出すような記載をすることで「今体験に行ったほうがお得」という動機付けができます。
2-2. SNSの活用
InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを活用した集客を実施するサッカースクールも増えてきました。SNSは特に若年層への訴求にすぐれる傾向があるため、積極的に活用していきましょう。
・メリット
SNSは、アカウントの作成から投稿、運用まで、すべて無料でできるため、広告費を抑えることができます。SNSは、知識集約型のプル広告のイメージに近く、閲覧者が自ら進んで投稿をチェックし、興味のある投稿があれば進んでアクションをするため、高い訴求効果が期待できます。
・デメリット
SNSの性質上、アカウントのフォロワーが多いほど集客効果が高まるため、フォロワーを増やすために地道に投稿し続ける必要があります。成果が出るまでに時間がかかるケースが多く、即効性はありません。短期的に多くの集客をしたい場合には向いていない方法です。
・SNSで発信すべき内容
スクールの雰囲気やレッスン内容、コーチの人柄、生徒たちのリアルな様子を投稿しましょう。レッスンについていけるか不安に感じている保護者や、ほかの生徒の様子をチェックしたい保護者に対してアプローチでき、スクールへの理解度を深めてもらえます。動画を投稿することで、訴求効果を高めることもできます。
2-3. ブログの作成
SNSと併用して行っていきたいのが、ブログによる集客です。
・メリット
ブログは、低コストで始められるだけでなく、コアなファンを獲得できる可能性があります。無料ではじめられるブログサービスもあります。文章に自信がない方は、ブログに精通したブロガーなどに外注も可能です。
・デメリット
ブログによる集客も、SNSと同様に効果が出るまで時間がかかります。また、自分でブログを作成する場合は、想像以上に時間と労力がかかるため、負担に感じてしまう方も多いでしょう。日記の感覚でブログを更新しても、高い訴求効果は得られません。ある程度専門的な知識や文章能力が必要であることもデメリットです。
・ブログで発信すべき内容
SNSと同様に、スクールの雰囲気やレッスン内容、コーチの人柄、生徒たちのリアルな様子をアップすると良いでしょう。適度に写真を組み込みつつ、指導内容や指導方針などコーチの熱い想いもいっしょに伝えてください。
2-4. リスティング広告の配信
リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果画面に表示されるテキスト広告のことです。
・メリット
サッカースクールに興味のあるユーザーに対して、的確にアプローチできることです。低予算から配信できるため、費用対効果の高い広告手段といえます。
・デメリット
キーワード検索をしたユーザーのみに、広告が表示されるため、検索しないユーザーに対してアプローチをすることができません。また、広告慣れしているユーザーは、リスティング広告が表示されてもクリックしないケースが多いこともデメリットです。
・リスティング広告で実施すべき施策
広告の効果を最大化するためには、サッカースクール特有の検索キーワードを見つけることが重要です。適切な検索キーワードを調査のうえ特定し設定したうえで、実施してください。
あわせて、端的でかつ魅力的な広告文を考えることも大切です。リスティング広告の効果はリアルタイムでチェックできるので、データを分析しながら効果の最大化を目指して改善していきましょう。
3. サッカースクールにおける集客の注意点
サッカースクールの集客をするうえで、注意すべきポイントを紹介します。
3-1. 子どもや保護者のニーズを把握する
効果的に集客を行うためには、生徒となる子どもや保護者のニーズを把握することが重要です。まずはターゲット層のペルソナを設定し、設定したペルソナがサッカースクールへの入会をきめる際に重視するであろう料金システムやレッスン内容、スクールの雰囲気などの要素を洗い出しましょう。業者に依頼し、ターゲット層に対してアンケート調査を実施するのもひとつの手です。
3-2. サッカースクールの強みとなる特徴や指導内容を洗い出す
そのサッカースクール独自の強みとなる特徴や指導内容を洗い出しましょう。競合スクールと比較しながら、スクールの強みは何かを考えていきます。洗い出したものを、集客時にしっかりとアピールできるようすると良いでしょう。
3-3. 体験イベントの実施
入会する前の体験イベントは必ず実施しましょう。スクールの雰囲気やコーチとの相性、レッスンの内容を確認してからでないと、入会を決断することが難しいためです。体験イベントを設けている旨をアピールすることで、入会のきっかけにつなげられるでしょう。
3-4. 体験イベントの申し込みへスムーズに誘導する
体験の機会を設けたら、気軽に申し込みできるような仕組みづくりを行いましょう。QRを作成して、読み取るだけで申し込みフォームに遷移できるように工夫することで、申し込みのハードルを下げることができます。
3-5. 体験イベント参加時のフォローを徹底する
体験イベントに参加してくれた親子に入会してもらうためには、フォローの徹底を意識してください。体験イベントの前にリマインドメールを送信したり、体験イベント後に入会に向けた手続きについてしっかりと説明するなど、丁寧にフォローすることで入会率を上げることができます。
3-6. 期限のある特別なキャンペーンを実施する
期限付きの特別なキャンペーンを実施することも重要です。期日までに入会すれば入会金が無料になったり、サッカーボールをプレゼントするなどの特典があれば、入会に対するモチベーションを高められるでしょう。
3-7. 集客方法は絞る
集客方法には、ポスティング広告やSNS、ブログやリスティング広告などさまざまな手段があります。一度にあれもこれもと手を出してしまうと、満足のいく訴求効果を得られなかった際に、どの媒体の効果が低かったのか見極めが困難になる可能性があります。集客方法はある程度絞って実施し、効果を確認しながら、活用する媒体の取捨選択を進めるのがおすすめです。
4. まとめ
サッカースクールの集客方法には、ポスティング広告をはじめ、SNSやブログ、リスティング広告などさまざまな手段があります。ポスティングやリスティング広告などの費用がかかる媒体は、比較的短期で効果が出ますが、SNSやブログなど低予算ではじめられる媒体は、効果が出るまでに時間がかかります。希望する集客効果にあわせて、適切な媒体を選択していくことが重要です。