会員管理・予約システム記事一覧

セミナー記事一覧

大失敗を乗り越え、成功へ。西海岸を彷彿させる「STYLE」の挑戦と進化

2024.05.30

| |

西海岸を彷彿させる「STYLE」を立ち上げた池本 誠知氏は、第3代DEEPウェルター級チャンピオンになるなど格闘家としてPRIDEやK-1など数々のリングで活躍しました。将来格闘家を目指す子どもたちのためにSTYLE高等学院を立ち上げ、2017年からは“戦う校長”として、プロレスラーとしても活動するなど多方面で活躍しています。池本氏に、ジム立ち上げの経緯や、活動の根幹にある想いについて聞きました。

INDEX

PROFILE

池本 誠知 株式会社STYLE 代表取締役

23歳の時に修斗アマチュア全国大会をオール一本勝ちで制し、修斗のリングでプロデビュー。27歳よりDEEPのリングに戦場を移して数々の大会で活躍。2008年、第3代DEEPウェルター級チャンピオンになる。37歳で格闘技を引退後は、格闘家のセカンドキャリアのため株式会社STYLEを立ち上げ、地域の人々の健康増進に向けた取り組みなど、様々な事業を手がける。一般社団法人日本キックボクシングフィットネス協会理事やSTYLE高等学院の校長も務める。

https://kick-style.com/

https://jkf-kickfit.wixsite.com/shikaku/highschool

1. 「自分にしかできないことで人に貢献したい」公共施設で小さく始めた総合格闘技ジム

——池本さんは23歳の時に修斗アマチュア全国大会で優勝されるなど、数々の大会で活躍されたそうですね。

14歳でプロレスラーになるために自己流でトレーニングを始め、17歳の時にトレーニングの一環として格闘技ジムに入会したことが、格闘技との出会いでした。DEEPやPRIDE武士道、DREAMなど大きな舞台に上がれるまでになりましたが、格闘家として生活できるのはほんの一握りのスターだけです。生活はずっと苦しくて飲食店でアルバイトを続けていました。

そのうち、「もっと自分だからこそできることで収入を得よう」と考えるようになり、地域にある集会所で選手育成を目的に格闘技の指導を始めました。それが好評となり、参加者も順調に増えたので、半年ぐらい経ったところで店舗を借りて総合格闘技スタジオ「STYLE」を開業しました。

——どのように集客していたのでしょうか。

当時はプロの格闘家としての活動も順調で、優勝する度に会員数が増えていきました。ようやく生活に余裕が出てきたのもこのころですね。

——経営はとても順調だったようですが、なかには失敗したこともあるのでしょうか?

格闘技レッスンは夕方からだったので、日中の空いている時間を利用して加圧トレーニングの指導を始めたら、女性客が増えたんです。これは流行ると思いつきで、加圧とエステティックサービスを提供する新店を出したのですが、うまく集客できずに大失敗しました。格闘技の要素がまったくなくて、僕がやる必要がないサービスに手を出してしまったからですね。そのことを反省し、キックボクシングをメニューに加えたら、会員数が増えて行きました。

2. チャンピオンになったことで気づいた自分の天職、「多くの人を喜ばせたい」と西海岸を彷彿させる「STYLE」を立ち上げ

——現在までにターニングポイントになった出来事などはありますか?

第3代DEEPウェルター級チャンピオンになったことで、自分の価値観に気付けたことです。努力してやっとチャンピオンになったのに、全然涙が出なかったんです。それが、応援してくれていた方からのメッセージを読んだ瞬間、嬉し涙が止まらなくなって。そのときに、チャンピオンになったのは自分のためではなく周りの人を喜ばすためだったんだという自らの価値観に気づき、そこから、人を喜ばせることに取り組んでいこうと決めました。

大失敗を乗り越え、成功へ 女性専用キックボクシングジムSTYLEの挑戦と進化

※第3代DEEPウェルター級チャンピオンになった時の池本氏

——その想いが西海岸を彷彿させる「STYLE」を立ち上げるきっかけになったのでしょうか?

そうです。格闘家になるために頑張っている子、また頑張ったが残念ながら花開かなかった子、さらにプロを引退してどうしていいかわからない格闘家たちの第二の人生を応援できるようなビジネスを作りたいと思ったことが理由です。

女性をターゲットにしたのは、キックやボクシングの動きって、女性が望むボディメイクに最適なんです。実際、格闘家って足が細くてウエストが締まっている選手が多いですよね。そこで、一般の女性も楽しく安全にトレーニングできるよう戦う要素を排除して、美容やボディメイクに特化したメソッドを考案し、西海岸を彷彿させる「STYLE」を開業しました。

3. ダイエット、ボディメイク、ストレス発散効果だけでなく美尻専門として女性を魅了

——施設の魅力を教えてください。

女性がテンションを上げて頑張れるよう、西海岸風の開放的で明るい雰囲気を大切にしています。福島店では、特に美尻トレーニングに力を入れているのですが、重りを使わずにキックを活用するところが、ほかのジムと異なるところです。チャンピオン経験者を含む、プロをはじめ格闘家ばかりのトレーナー陣が、多彩なトレーニングを提供しています。

新型コロナの感染拡大が始まる前は平均3年7ヶ月、コロナ禍を経た今は若干下がったものの、それでも2年以上と多くの会員が長期にわたって通ってくれています。

——何が継続要因につながっているのでしょうか。

一定期間来館がない方へご連絡して来館を促したり、入会から3回はマンツーマンでジムの使い方を指導しているからだと思います。3回とも、可能な限り異なるトレーナーが対応するようにしているのもポイントです。知っているトレーナーが3人いれば、お客さまも通いやすくなりますよね。

キックやパンチなどの動きはボディメイクへの効果が高いことはもちろん、ストレス発散になるなど、カラダとココロの両面からサポートすることも大切にしています。また、STYLEでは、マンツーマンのミット打ちが大人気で、10ラウンド迄ミット打ちができることも好評です(他社平均2ラウンド)。ミット打ちをリングの上で披露するコンテストや、会員やトレーナーが集まってのグルメ会など、コミュニティ形成につながるイベントで楽しさを提供していることも大きいのだと思います。

大失敗を乗り越え、成功へ 女性専用キックボクシングジムSTYLEの挑戦と進化

4. 健康寿命延伸の社会課題に取り組む姿勢が共感を呼び新たなビジネス展開へ、ジムの価値向上にも寄与

——ジムの運営以外にも、様々な活動をされていますね。

市役所を訪れて地域の課題を聞き、シングルマザーや障がいのある方など、ジムに行きたくても行くことが難しい方に向けて運動指導を行うなどの活動を行っています。

さらに、子どもたちが格闘家を目指してトレーニングを続けながら高校卒業の資格を取れるSTYLE高等学院も運営していますし、オムロンさまと立命館大学さまとともに、健康寿命の延伸に向け、パンチやキックの強さを見える化するデバイスの開発にも取り組みました。ご高齢の方をモニターに、このデバイスを用いたトレーニングで健康寿命がどう変わるかを研究し、その効果を立命館大学さまが論文発表されました。この技術が広く利用されることを期待しています。

大失敗を乗り越え、成功へ 女性専用キックボクシングジムSTYLEの挑戦と進化

——今後の目標について教えてください。

店舗を利用して、例えば朝の時間帯は高齢者向けの健康指導や経営者向けのパーソナルトレーニングの提供などにも取り組んでみたいですね。格闘技が好きな経営者の方って意外と多いんです。そして夕方からはキックボクシングという、二毛作モデルを仕組み化し、将来的にはFC展開により、より多くの方を笑顔にしたいと考えています。

——格闘家を目指す子どもたち、実際に格闘家になった方たち、そして地域の人々と、多くの方を多方面からサポートしていますね。今後の取り組みにも注目していきます。本日はありがとうございました。

データ活用で集客・入会率向上を実現するhacomono

具体的な機能、価格など詳しい情報をご案内します

詳細はこちら

Suggest関連記事

Ranking人気記事ランキング

View More
メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

Suggest関連記事

メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

コピーしました