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ワクワク感満載!女性をターゲットにカフェ感覚で通えるジムを実現

2024.12.02

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株式会社108&Co.は、2019年にAsuka氏と鈴木史弥氏が創業し、ヨガマットやウェアを販売するヨガブランド「108.Tokyo」の展開をスタートしました。同年10月には、福井県にパーソナルジム「Style.Tokyo」を開業。運動初心者の女性が通いやすい店舗づくりを意識することで長期間通い続けるお客さまも多くいます。継続に向けた取り組みや地方におけるパーソナルジム運営のポイントについてお聞きしました。

INDEX

PROFILE

Asuka 株式会社108&Co. CEO/鈴木 史弥 同 マネージャー

学生時代からの親友であったAsuka氏と鈴木氏が2019年、理想のヨガグッズを実現するために株式会社108&Co.を創業。ヨガブランド「108.Tokyo」を展開し、従来の商品にはない華やかなデザインで順調に販売数を拡大し、2024年4月に過去最高の売上を達成したタイミングで全国にフィットネスジムを展開する大手フィットネス企業に事業を譲渡した。現在は、2019年10月にオープンしたパーソナルジム「Style.Tokyo」を運営する他、これまでの経験を基にフィットネス事業に関するコンサルティングやM&Aの認知拡大に向けた講演会を行っている。

公式Webサイトはこちら

1. 女性が通いたくなるインスタ映えするジム

福井県にあるパーソナルジム「StyleTokyo」は、Asuka氏と鈴木氏が「運動初心者の女性が通いやすくて、ワクワクできるジムを作りたい」という想いで立ち上げました。カフェやショッピングに行くのと同じような感覚で通える店舗づくりに取り組み、20代・運動初心者の女性を中心に会員を集めています。店舗づくりにおいては、主に次の2点を意識しました。

1-1. インスタ映えする華やかな内装

イタリアのラグジュアリーブランドであるヴェルサーチの壁紙を使用し、華やかな空間を作り上げました。都心ほどインスタ映えするスポットが多くない地方において、「ワクワクする場所」「思わずInstagramに投稿したくなる場所」を演出しました。

1-2. 大型のフィットネスマシンは排除

運動初心者の女性に「自分には敷居が高い、私が行く場所ではない」と感じさせないよう、ストイックなトレーニングを連想させる大型で無機質なフィットネスマシンはあえて置きませんでした。ダンベルやストレッチポールといったコンパクトなトレーニングツールのみを揃え、カラーもピンクやブルーなどを選ぶことで空間に可愛らしさを加え、「私でも行ける、通える」と感じていただける雰囲気を意識しました。

ワクワク感満載!女性をターゲットにカフェ感覚で通えるジムを実現

2. 「何だか楽しそう」SNS投稿でジムへの興味を喚起

集客施策については様々なことに取り組みましたが、Google広告についてはあまり良い効果を得られませんでした。「SEO対策がしっかりと施された記事が多く、それなりにお金をかけなければ上位表示されるのは難しいと感じました」とAsuka氏は語り、現在はInstagramに注力しています。

インスタ映えする空間づくりを行ったことで、多くの会員さまがInstagramにトレーニング風景を投稿してくれます。「Style.Tokyo」ではお客さまの許可をいただいた上で、お客さまの投稿を担当インストラクターおよび同ジムの公式インスタグラムでも公開し、多くの方の目に留まるようにしています。新しいフィットネス施設が次々と誕生し、気軽に体験できることが当たり前な都心と比較して、地方ではそのような場がまだ少なく、新しいことに対して慎重になる傾向があります。そのため、「あのジム、何だか楽しそう」「あの子が通っているなら行ってみようかな」と興味を喚起すると同時に、安心感の醸成にもつながることを意識しています。

その他、地元の婚活イベントとコラボレーションし、参加者の女性に特典として「Style.Tokyo」のトレーニングチケットをプレゼントしたり、地域のジムを紹介するまとめサイトへの掲載やローカルCMの配信も、地元の方の目に留まるきっかけにつながりました。

3. 言いづらいことはすべて本部から、インストラクターとお客さまの良好な関係づくりを意識

パーソナルジムの運営を軌道に乗せるためには会員さまに長く継続して通っていただくことが重要です。そのために「Style.Tokyo」では、インストラクターとお客さまが良好な関係を続けられるよう、トレーナーがお客さまに言いづらいと感じる内容は全て本部からお客さまに伝えています。

「当ジムでは都度払いが可能なのですが、お支払いを忘れてしまうお客さまもいます。お支払いをお願いするご連絡や、トレーナーが体調不良や電車の遅延などでレッスンに遅れてしまう場合などは、全て本部からお客さまにお詫びします。自分も女性だからわかることですが、女性は言い方など些細なことでも相手を嫌いになってしまうことがありますから」(Asuka氏)

その他、「このジムに来ると気分が明るくなる」と感じていただけるよう、レッスン中にお客さまの素敵なところを3つ以上見つけてお伝えすることや、飽きずに継続していただけるよう毎年新しいトレーニングメソッドも導入しています。これらの取り組みの効果か、目標を達成した後も継続してくれる方、妊娠を機に退会したけれど出産後に再び戻ってきてくれる方もいます。「Style.Tokyo」は健康になれる場というだけでなく、友だちや家族に言えないことをトレーナーに相談できる、お客さまにとってのサードプレイスとなっています。

鈴木氏(写真左)、Asuka氏(写真右)

鈴木氏(写真左)、Asuka氏(写真右)

4. お互いの強み・弱みが真逆の2人だからこそ実現できた成長

株式会社108&Co.は、創業のきっかけとなったフィットネスグッズの販売事業を2024年4月に他社に事業譲渡しました。これからAsuka氏はパーソナルジムの運営に、鈴木氏は家族が営む介護事業と、それぞれ中心事業は異なりますが、コンサルティングや講演会にはこれからも2人で取り組んで行きます。最後に2人は次のように互いに感謝を述べました。

「家族でいえば、私が父で鈴木が母でしょうか。私が『やりたい!』と思ったアイデアに対して、実現するための具体策を調べてくれたり、私が突っ走ってしまいがちなところをリスクヘッジしてくれるのが鈴木なんです」(Asuka氏)

「私は慎重であるがゆえ、一歩を踏み出すのに時間がかかってしまうのですが、それをAsukaは『やる!』とひっぱってくれる存在。それに、Asukaは前に立って発信するのが得意で、私は裏方的な役割が得意と、良い意味で違うんです」(鈴木氏)

2人は口を揃えて「気の合う友人であったけれど、ビジネスの進め方に対しては全然違うことがわかった」と笑います。2人のようにお互いの得意・不得意分野が真逆なビジネスパートナーこそ、違いの不得意分野を補完し合うことで、ビジネスの成功確率を高められるのかもしれません。

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