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数々のボディメイクコンテストに優勝した代表2人が有言実行で見せる、ジム経営で目指すミッション・ビジョン・バリュー

2024.05.28

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田中 健斗氏(写真左)と林 幸希氏

ボディメイクコンテストで多数の優勝経験をもつ田中 健斗氏と林 幸希氏が開業し、2021年に1号店をオープンした「THE PERSONAL GYM」。2024年現在10店舗を運営するお2人に、創業のきっかけや失敗から得た学び、現在も現場に出ている理由について訊きました。

INDEX

PROFILE

田中 健斗 First fit株式会社 代表

2021年、THE PERSONAL GYM1号店を新宿御苑に開業。元医療従事者やトップスポーツチームの帯同者、日本大会優勝者など、高い専門性を持つトレーナー陣がお客さま一人ひとりに寄り添い、ダイエットや理想の身体づくりをサポートすることが評価され、店舗を拡大中。田中氏自身がSUMMER STYLE AWARD、Fitness World Japanなどボディメイクコンテストにおける多数の優勝経験をもち、現在も現場にてトッププレイヤーとしてお客さまを指導している。

林 幸希 First fit株式会社 代表

田中氏と共にTHE PERSONAL GYMを創業。JBBF、Fitness World Japan などのボディメイクコンテストで多くの優勝経験をもつ。身体が変わることで人生が好転した実体験をもとに田中氏同様、代表として経営を担いながらトッププレイヤーとして現場で活躍を続けている。

公式Webサイトはこちら

1. フィットネスを起点につながった人との縁。より多くの方の人生を好転させるべくジムを立ち上げ

——お2人の関係について教えてください。

林:以前から公私ともに仲良くしており、フィットネスに対しても共通する思いがあったため創業に至りました。今は、2人でTHE PERSONAL GYMの共同代表を務めています。

田中:お互いフィットネスで人生が好転した経験をもっているので、フィットネスに対する想いがとても似ているんですよね。あと、彼はとても謙虚で真面目なんです。信頼できる人物だと感じたことも、ビジネスパートナーに選んだ理由です。

——フィットネスでどのように人生が変わったのでしょうか?

林:学生時代は人見知りで友人も少なかったんです。でも、フィットネスで身体が変わったことで、少しずつ自分に自信がもてるようになりました。ボディコンテストで優勝したりと実績も出てくるとより自信もついて社交的になって、交友関係も広がりました。自分の経験を通してフィットネスがもつ力の素晴らしさを多くの人に伝えていきたいと思っています。

田中:僕は、以前はまったく違う業界で働いていました。大手企業だったので生活は安定していましたが、刺激がなく「このままでいいのか?」と思いながら働いていたんです。そんな時、昔からの友人であるエディ(エドワード加藤氏※)がボディコンテストやトレーナーとして活躍している姿に感化されて、自分もあるボディコンテストに出場したら日本大会で優勝することができたんです。そこから本格的にトレーナーを目指そうと、フィットネス業界に入りました。

僕も林と同じように、身体が変わることで周りから注目されるようになって自己肯定感も高まりましたし、もっとたくさんの人に同じ経験してもらいたいという想いから、「フィットネス(健康増進)を通じて人生を好転させる」というミッションを掲げてTHE PERSONAL GYMを立ち上げました。

※株式会社LÝFT 代表取締役としてフィットネスアパレルブランド「LÝFT」をプロデュース。IFBB PRO、メンズフィジーク選手であり優勝経験者。フィットネスモデルも務める。

数々のボディメイクコンテストに優勝した代表2人が有言実行で見せる、ジム経営で目指すミッション・ビジョン・バリュー

2. 現役プレイヤーだからこその気づきが高めるチーム力

——THE PERSONAL GYMを立ち上げて現在10店舗を展開しています。店舗の強みは何でしょうか?

林:代表を務める僕たち2人とも、まだ現役でトッププレイヤーとして活躍しています。自分たちの働いている姿を通して、ほかのトレーナーたちにお客さまへの向き合い方や、仕事への想いを伝えられることが強みですね。現場に入らずに言葉だけで伝えるのと比べて、理解の深度がまったく違うと思います。

田中:店舗数を伸ばしているフィットネス企業の代表が、現場のプレイヤーとしても現役で活躍している例は少ないのではないかと思います。経営との両立は大変ですが、現場に出ていることで、日々変化するお客さまのニーズやスタッフのモチベーションの変化に気づくことができます。トップと現場との間で生まれがちな「認識のギャップ」も抑えられて、チーム力を高めることにもつながっていると思います。現場で働いているからこそ、説得力が生まれますよね。

——ほかのトレーナーさまとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

田中:LINEでこまめにやりとりしたり、プライベートでもご飯に行ったりします。これはフランチャイズ店舗のトレーナーに対しても同じです。所属自体はオーナーさまの企業でも、THE PERSONAL GYMというチームのメンバーですから。ちなみにトレーナーにはミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)をしっかり浸透させたいので、全員正社員雇用としています。

3. 焦りは禁物。人も経営も「長期的」な目線をもつことを大切に

——まとまりのある、いいチームが醸成されていることが店舗数が増えている要因になっているように思います。最初から経営は順調だったのでしょうか?

田中:いいえ。立ち上げた当初は、日々の集客や売上とか、どうしても目先の数字が気になってしまって「まずい、もっとがんばらなければ」という焦りからスタッフにも過度ながんばりを求めてしまいました。そのうち、あまりの忙しさにトレーナーが1人辞めてしまったんです。ずっと一緒にがんばってきた仲間だったので、本当に寂しくて。

人を大切にすることと、目先の数字にまどわされず、長期的に考えて動くことが重要だと気づかされた瞬間でしたね。でも、辞めた彼はその後「こんなにいろいろやらせてくれて、やりがいがある現場はほかにないと気づいた」と戻ってきてくれたんです。今では当社にとって欠かせない人材です。

林:トレーニング指導をしつつ、駅前でのチラシ配りなど泥臭い集客活動にも取り組んでいましたからね。でも、泥臭い集客活動って、お客さまの反応を直接感じられるし、営業トークを磨く機会にもなります。決してラクではない分、気力も培われるし、そうしたことすべてが店舗を拡大するうえでも間違いなく活きています。

田中:泥臭い集客活動から学べることは間違いなくたくさんありますね。あと、ホームページ(以下、HP)やWeb広告への流入経路を調べると、チラシやブログがきっかけだったりするんです。そういった意味でも、集客にはWeb広告やチラシ、SNSと、幅広く取り組むことが大切だと感じています。

——ほかにも失敗から学んだことはありますか?

田中:僕たちは採用にも携わっていますが、スキル重視でトレーナーを雇えば、早くから成約はとれます。でも、今はスキルよりも人柄のほうが大事だと考えています。スキル不足でも素直で真面目で弊社の掲げる思いに心から賛同してくれる子のほうが、最初の数ヶ月はうまくいかなくても地道に努力するので、結果的に大きく成長するんですよね。売上が伸び悩んでいると、つい焦って「とにかく成約をとりたいから、スキルの高いトレーナーを」と人柄を見ずにスキル重視で採用してしまいがちですが、採用においても「長期的」な目線をもつことが大切だと感じています。

林:「安物買いの銭失い」を経験したことですね。このパーソナルジムを立ち上げたとき、「できるだけ価格が安いところを」と調べて様々な領域の専門業者に依頼してしまいました。安いだけでなく、サービス内容を重視して選定し、投資していくのが良いと感じます。

——反対に、今から思うと「ここはそこまで費用をかけなくてもよかったな」と感じる点はありますか?

田中:ブランディングのために空間作りは大切ですが、立地条件においてシャワールームは必須項目ではないかもしれません。考え方は人それぞれだと思いますが。ここはやってみないとわからない部分がありますので、今後もたくさん投資して失敗することで、自分たちの店舗展開における精度が上がっていくのだと思います。

数々のボディメイクコンテストに優勝した代表2人が有言実行で見せる、ジム経営で目指すミッション・ビジョン・バリュー

4. MVV実現に向けチームで100店舗達成を目指す

——今後の目標について教えてください。

田中:FC含めて今年中に20店舗ぐらいまで店舗数を伸ばせたらいいですね。先ほどお伝えしたように、THE PERSONAL GYMというチームとして、FCの店舗に対しても小まめにミーティングや研修を実施するなどしてサポートしています。密にコミュニケーションをとることでMVVをしっかりと浸透させて、将来的には100店舗を達成したいです。

林:僕たちが現場に出ていることが、ほかのトレーナーにとっても「自分もがんばろう」というモチベーションにつながっていると感じるので、これからも現役のプレーヤーとして現場に立ち続けたいと思います。そうしてお客さまにはフィットネスの素晴らしさを、トレーナーにはこの職業の意義や素晴らしさをしっかり伝えていきたいと思います。そのことが、トレーナー自体の継続率、その先ではお客さまの継続率にもつながっていくと考えています。

——THE PERSONAL GYMはもちろん、お2人の活躍に今後も注目していきます。本日はありがとうございました。

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