会員管理・予約システム記事一覧

セミナー記事一覧

【挑戦者必見】3名で10店舗展開可能な究極の省人化を実現! インドアゴルフ開業のススメ

2023.07.10

| |
【挑戦者必見】3名で10店舗展開可能な究極の省人化を実現! インドアゴルフ開業のススメ

世界最新鋭ゴルフシミュレータ「GOLFZON」を個室貸切で24時間利用できる会員制のインドアゴルフ施設「ARAVAGOLF(アラヴァゴルフ)」。hacomonoでは、2023年3月14日に「ARAVAGOLF」の代表取締役 木村優一氏を招き、ディスカッション形式のセミナーを開催しました。

インドアゴルフの市場感や「ARAVAGOLF」の運営体制、実践論から「hacomono」の活用事例まで、プロの視点で解説しています。これからゴルフ業界にて新規開業を検討している方は、効率的かつ安定的な店舗拡大のために、省人化運営のノウハウを参考にしていただけると幸いです。

INDEX

PROFILE

木村 優一 ミニッツラウンドゴルフ株式会社 代表取締役

東海理化学園卒業後、株式会社東海理化へ入社し、理化学研究所との共同研究などに従事。2014年ミニッツラウンドゴルフ株式会社を創業し、GOLFZONを活用した直営ゴルフスクール(6打席)では常にキャンセル待ちとなっている人気スクールを運営。2018年にはその知識や経験を活かし日本初の無人インドアゴルフ店舗運営システムを独自開発(セコム子会社と共同開発)。2021年より、ARAVAGOLFブランド立ち上げ、2023年時点で全国13店舗を展開中。
5/1から正式に完全委託純投資型FC募集開始。

公式Webサイトはこちら

※所属や役職、記載内容はセミナー開催当時のものです。

1. インドアゴルフの可能性や今後の取るべき戦略

インドアゴルフ業界で店舗のブランディングを確立させるためには、市場や今後の動向を把握しておく必要があります。「公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟」が実施した調査結果をもとに、地域別に増減幅をグラフ化したところ、アウトドアゴルフの施設数が26施設減少したのに対し、インドアゴルフは241施設増えており、伸び率が非常に高いことが明らかになりました。

【挑戦者必見】3名で10店舗展開可能な究極の省人化を実現! インドアゴルフ開業のススメ

なかでも関東では、インドアゴルフの出店数が急速に伸びていることが見て取れます。市場規模を関東だけに絞り込むと、東京都の増加幅が顕著に表れていました。ほかのエリアでは、関西・九州でも増加傾向にあり、とくに都心部でインドアゴルフの増加率が高まっているようです。

【挑戦者必見】3名で10店舗展開可能な究極の省人化を実現! インドアゴルフ開業のススメ

アウトドアゴルフ練習場の施設数が少なくなった理由は、市場が減少傾向にあるため、将来的な投資価値を見出せず撤退を検討する施設が増えているからだといえます。

アウトドアゴルフのボリュームゾーンは、団塊の世代といわれる70代前後のユーザーがメイン層です。一方、インドアゴルフは若年層をメインのターゲットとし、通いやすさを重視している施設が多いため、20〜30代の入会率が増え、急速に伸びていると推察されます。

1-1. 市場の背景と今後の戦略

新型コロナの影響により、業界全体が従来の高年層向けのゴルフから若年層中心にシフトし、インドアゴルフ市場が拡大していることが明らかになりました。

市場拡大の要因としては、コロナ禍の外出自粛による若年層の増加や空きテナントの増加、マシンの高性能化が挙げられます。施設によってはインスタグラマーを雇用したWeb媒体での集客活動を行い、20代から30代前後の初心者や中級者が参加しやすい状況を作り出しています。

その結果、若年層の新規参入や、5〜10年ほどゴルフから離れていた人が再開したことで、日本のゴルフ人口は増加し、2020年には約560万人になりました。インドアゴルフで新規顧客を獲得するためには、ニーズに適したマシンを導入し、環境を整えて上達を促すことが重要です。

2. 「ARAVAGOLF」の運営体制や売上拡大に向けた取り組み

たった3名で11店舗の展開を実現した「ARAVAGOLF」。具体的な運営体制や、売上拡大に向けた取り組みについて知りたいという方も多いと思います。ここでは、基本情報や運営体制、集客方法の3点を紹介します。

2-1. 基本情報

GOLFZON正規代理店であるミニッツラウンドゴルフ株式会社が運営する、24時間営業のプライベートインドアゴルフ施設「ARAVAGOLF(アラヴァゴルフ)」は、2023年5月時点で13店舗を展開しています。

世界最新鋭Golfzonゴルフシミュレーターとスマートロックシステムを採用し、365日24時間いつでもインドアゴルフを楽しめる空間になっています。10年間「GOLFZON」の装置を用いてスクールレッスンを実施してきた経験値を最大限に活かして、無人での円滑な店舗運営を実現させました。

海外ではコンビニなどの無人店舗市場が拡大していたことが「ARAVAGOLF」誕生のきっかけです。現在では完全無人のフィットネスジムも多く見られますが、開業当時は地方都市において事例がなかったため、「無人の店舗」でも安心して通えるための配慮や工夫をしています。

2-2. 運営体制

「ARAVAGOLF」は、初期フェーズでは地方都市を中心に出店していきました。人口が多い都心部とは異なり、集客に苦しみながらも「出店エリアの限界値」を把握することができ、のちの全国展開の基盤となっています。※現在は出店予定エリアの周辺ゴルファー見込み客数まで分析できるアラヴァマーケティングシステム(略称:AMS)開発済み

2-2-1. コンセプトとターゲットの設定

インドアゴルフに限らず、事業を始める際にはコンセプトやターゲット、立地、物件、集客方法などさまざまな重要事項の選択を行う必要があります。どの選択においても重要視するべきポイントは、「経営理念」です。まずは、その地域や社会にどのように貢献したいのかを明確にして、経営理念を立てましょう。

経営理念を決めることで、ターゲット層やコンセプト、マーケティング施策などに落とし込むことができます。さらに、店舗で接客をするスタッフの言葉遣いや接客対応などにも経営理念が浸透していくので、第一に決断すべきポイントだといえるでしょう。

2-2-2. コンテンツにおける失敗談

「ARAVAGOLF」は、最初から全店舗をスムーズに展開できたわけではありません。市場そのものがアーリーステージということもあり、さまざまな至難・キャズムを乗り越え、現在の運営スタイルとなっています。

初期の失敗事例を挙げると、完全無人店舗1号店が完成し、初めて来店されたお客さまに遠隔でスピーカーから接客しようとしたところ、「え!? スタッフがいないの」「奇妙な店だから体験もやめておきます」と、入口から後ずさりされ帰られてしまったことです。

当時は、まだZoomなどのオンラインサービスが普及しておらず、さらに人口40万人の地方都市での出店だったこともあり、非常にショッキングな体験でした。

そこで私たちは、完全無人店舗から、究極の省人化を目指す方向性をとることにしました(完全無人フルリモート接客で事業展開されている方もいらっしゃいますので、この事例はご参考まで)。

2-3. 集客方法の選定

集客方法は、地域やターゲット層によって異なるため、適切にアプローチすることが重要です。

SNS広告やリスティング広告などのオンライン広告は、効率的かつ投資効果が高く期待されるため、積極的に行いましょう。例えば、若年層を集客したいのに、テレビ広告だけを打っているようでは、ターゲット層を集められません。

また、広告を打つ前に、必ずKPI(重要業績評価指標)とLTV(顧客生涯価値)というマーケティング用語について深く知り、分析と改善をしなければなりません。最低限、正しい判断を客観的に行えるように、体制を整えてからマーケティング戦略を講じましょう。

オフライン広告も地域特性や、やり方によっては効果的な場合もあるので、オンラインとオフラインをうまく活用することをおすすめします。

3. 予約管理システム「hacomono」を活用した取り組み事例

「ARAVAGOLF」は、もともと予約管理システムを内製化していましたが、1つのアプリを作るのに莫大な費用が発生するため、より良い製品がないか模索していました。

そのタイミングで知人の紹介により、「hacomono」を知り、導入することを検討しました。今では入会・予約・決済を一元化できる「hacomono」の機能は、理想的な運営を実現するために必須のシステムといえます。

「ARAVAGOLF」では、LINEのリッチメニューに「hacomono」を導入し、店舗情報やプラン内容、予約可能な時間までひと目で分かるような仕組みにしています。hacomonoのCS(カスタマーサクセス)にターゲット層やエリア、コンセプトなどの情報を共有し、イメージを伝えることで、理想的なかたちに仕上げてもらいました。

集客やコンセプト設計が非常にスムーズに進み、お客さまがたくさん入ってきたとしても、受け皿となるシステムが使いにくかったら、体験の申し込みを逃してしまったり、入会していただけなかったり、最悪、会員の解約につながる可能性もあります。

「hacomono」を導入したことで、オンライン広告からスムーズに予約できるようになり、新規顧客の導線の仕組み化による入会率の向上が実現しました。

KPI・LTVをしっかり管理していく、という観点からも非常に優れたシステムだと感じています。

4. まとめ

インドアゴルフ市場は、若年層の増加や、空き物件の増加、シミュレーションマシンの高機能化によって、拡大傾向にあります。インドアゴルフ業界で店舗運営の成功を目指すなら、経営理念に沿ってターゲット層やコンセプトを決定し、顧客に適した集客媒体でアプローチをすることが大切です。

また、KPIとLTVなどの最低限必要なマーケティング用語を覚えて集客および経営戦略を計画的に構築していくとよいと思います。

最新のセミナー開催情報

フィットネス業界における開業や経営、集客などに
役立つオンラインセミナーを開催しています。

セミナー情報を見る

Suggest関連記事

Ranking人気記事ランキング

View More
メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

Suggest関連記事

メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

コピーしました