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インドアゴルフ練習場(シミュレーションゴルフ)開業・経営のポイントとは

2023.06.01

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インドアゴルフ練習場(シミュレーションゴルフ)開業・経営のポイントとは

コロナ禍の影響もあり、密にならないレジャーのひとつとしてゴルフへの興味が高まっています。以前は練習場所といえば打ちっぱなしでしたが、現在は手軽かつ室内であるため天候に左右されずに楽しめるインドアゴルフ練習場(以下、インドアゴルフ)の利用が増えています。利用者の増加に伴い、店舗数もまた増加傾向にあります。

本記事では、インドアゴルフの紹介と、インドアゴルフを開業したいと考えている方に向けて経営のポイントを解説します。

INDEX

1. インドアゴルフとは?

インドアゴルフとは、室内でゴルフの練習ができる施設のことを指します。主な特徴は、次の4点です。

  • 天候に左右されずに練習できる
  • 基本的な練習ができるように設備が整えられている
  • クラブやウェアなどのレンタルもできる
  • (コーチがいる練習場の場合)プロに教わりながら練習できる

1-1. インドアゴルフの今後の可能性

インドアゴルフ業界は成長の兆しがあるため、今後は参入者の増加による競争激化で集客が難しくなってくることが予想されます。2023年4月現在、インドアゴルフの店舗は、全国に約1,200施設、関東に約750施設、都内に約400施設が分布しています。現時点では、ハイブランドな六本木や銀座にもまだ空きがあり、比較的好きなエリアに出店できる余地があります。自分にあったエリアに出店できる今が、開業の狙い目と言えるでしょう。

1-2. インドアゴルフと打ちっぱなしゴルフの違い

以前はゴルフ練習といえば打ちっぱなしでしたが、現在はインドアゴルフが選ばれる傾向にあります。打ちっぱなしは、屋外のため、天気のいい日は爽快な練習が楽しめます。一方で、打席の上に屋根はあるものの、風が強いと雨が吹き込んでくるため、悪天候時のプレーが難しいデメリットがあります。

インドアゴルフの場合は、冷暖房完備の屋内で、天候に左右されずいつでも快適にプレーできます。いつでも集中して練習できるという部分が、忙しい現代人のニーズにマッチしています。

2. インドアゴルフの店舗運営形態

インドアゴルフには、2種類の店舗運営形態があります。特徴は以下のとおりです。

2-1. 無人型店舗

非対面で練習に打ち込めるのが特徴です。24時間営業の店舗もあります。お客さまは自分の都合にあわせて好きな時間に予約して来店し、練習することが可能です。

2-2. サービス重視型店舗

コーチが在籍し、お客さまにレッスンを提供しています。経験者よりもゴルフ初心者におすすめです。デジタル技術を駆使して、効率的に上達を促せます。

どちらの形態で開業するか、イメージを明確に持って出店計画を立てていきましょう。

インドアゴルフ練習場(シミュレーションゴルフ)開業・経営のポイントとは

3. インドアゴルフを経営するメリット

アウトドアゴルフ練習場と比較した経営メリットを解説します。

3-1. 仕入れがなくランニングコストを抑えられる

インドアゴルフは、アウトドアゴルフ練習場よりもランニングコストを抑えられます。

「仕入れがほぼ必要ない」「ゴルフ芝の手入れがない」「大規模な照明や機械が不要のため、電気代が少なくてすむ」などの理由があげられます。

店舗がコンパクトであればあるほど、少ないコストで運営が可能です。

3-2. 人件費を抑えられる

規模が大きくなりがちなアウトドアゴルフ練習場は、店舗維持のために多くの人員が必要です。しかし、小規模運営が可能なインドアゴルフの場合、少ないスタッフで運営可能です。規模によっては1人での運営も可能で、スタッフの採用や人材の育成にかかる負担も減らせます。

3-3. 開業に資格が必要ない

インドアゴルフの開業に必要な資格はありません。物件を確保し、店舗を整えれば誰でも開業が可能です。もちろんコーチを採用する場合は有資格者を採用するのが一般的ですが、これも必須ではありません。オーナー含め、全員が無資格であっても運営できます。

4. インドアゴルフの開業資金の目安は?

インドアゴルフの開業資金の目安は、約1,000~5,000万円とされています。必要な費用は、大きく分けて以下のとおりです。

  • 施工費
  • 機材購入費
  • 物件家賃
  • 人件費
  • 広告宣伝費
  • 予約決済システム

費用の内訳について、解説します。

4-1. 施工費

店舗の施工にかかる費用が一番高額になりがちです。費用が発生する主な施工は、以下のとおりです。

  • 看板
  • 外装
  • 内装
  • 什器
  • 電気設備

施工の規模によって費用は大きく変動しますが、店舗作りに直結するものばかりなので、削減しすぎても顧客満足度が低い店舗になってしまいます。特に古い物件を改装する場合、その分施工費は上がるものと考えておきましょう。

4-2. 機材購入費

シミュレーター、弾道測定器などの機材やレンタル用の道具を指しています。設置台数や機材のグレードによって大きく費用は変動します。家庭用として販売されているものであればコストは抑えられますが、本格的なものを導入するとなると、その分かかる費用は上がります。中古品を導入することで費用を抑えるのもひとつの手です。

4-3. 物件家賃

立地や店舗の大きさによって変動します。あまりにも狭いと快適さに欠け、リピーターがつきにくいとされていますので、適切な広さがあり、通いやすい立地の物件を選ぶようにしましょう。物件に必要な広さは、30〜40坪前後とされています。

4-4. 人件費

スマートロックや決済システムなどを導入することで、人件費を最小限に抑えられます。経営の規模や店舗の広さ、提供するサービス内容によって必要なスタッフやコーチの数が変わってくるので、予算に合わせて検討しましょう。

4-5. 広告宣伝費

新規会員の獲得に欠かせないのが広告宣伝です。Web広告やチラシ、ポスターなどのオフライン広告、無料で発信できるSNSも利用しつつ、進めていきます。開業時やイベント時は、目に留まりやすい有料広告を利用するのがおすすめです。

4-6. 予約決済システム

予約決済システムはお客さまの円滑な利用を促すために必要なシステムです。予約システムでスムーズな案内と、多様な決済システムを設けておくと、店舗側にもお客さま側にも負担が少なくなります。

5. インドアゴルフの資金を抑えるには?

さまざまな方法で、インドアゴルフの資金は抑えられます。しかし安価にすることに注力した場合、十分な設備を整えられないなど、顧客満足度に悪い影響を与えてしまうケースもあるので、注意が必要です。

5-1. 賃料の安い立地で開業する

都心は賃料がいずれも高くなってしまいますが、郊外の物件を探せば賃料は安くなります。経営計画上問題ない場合は、郊外も視野に入れるとよいでしょう。

5-2. フランチャイズに加盟し開業する

フランチャイズへの加盟は、助成金や資金援助の対象になることがありますので、開業資金を抑えられる可能性があります。

マニュアルに沿って経営する必要があるので自由な経営は難しくなるデメリットはありますが、費用を抑えるための手段としてぜひ検討してみてください。

経営の知識が少ない場合、本部のノウハウを研修で学べる機会が得られるため、メリットはさらに大きくなります。

5-3. システム導入で人件費を抑える

人力が必要な部分もありますが、可能な限りDX化すると人件費を抑えられます。会員登録や予約受付などの事務作業は、DX化できるポイントです。費用を無理にでも安く済ませるのではなく、十分な設備を整えたうえで抑えるところを抑えていくのが経営のポイントです。

インドアゴルフ練習場(シミュレーションゴルフ)開業・経営のポイントとは

6. インドアゴルフを経営するコツ

インドアゴルフの経営を軌道に乗せるために意識したいポイントは、以下のとおりです。

6-1. ターゲットを明確に設定する

ターゲットの設定はコンセプトの設定につながります。開業する店舗とお客さまのニーズがずれてしまうと、集客は難しくなります。サラリーマン向け、女性向け、家族向け、初心者向けなど、まずはターゲット層を設定し、マッチした店舗作りをしましょう。

6-2. 利便性を考えた立地を選ぶ

インドアゴルフは、実際に店舗に足を運んでもらう必要があるため、利便性を考えて物件を選ぶ必要があります。ターゲット層にあわせて、ビジネス街や駅の近く、住宅街などの物件をピックアップし、アクセスのいい立地を選ぶようにしましょう。仕事が終わった足で通える立地にあれば、サラリーマンは気軽に通いやすいですし、駅が近くて夜道でも安心して歩ける場所であれば、女性も安心して利用できます。

6-3. 設備の充実度を高める

設備を充実させると顧客満足度が高まります。弾道測定器、シミュレーターはもちろんですが、休憩室の設備なども工夫してみるといいでしょう。設備はお客さまの目につきやすい分、充実させるといい反響が得られる可能性が高いです。

6-4. 独自のイベントを取り入れ差別化を図る

定期的にイベントを開催をするのも差別化に有効です。お客さまに喜ばれるのはどんなイベントなのか、アンケートを取ったり、競合店舗をリサーチするなどし、独自のイベントを企画していきましょう。

6-5. ブースの広さを確保する

快適に練習するためには、ある程度ブースにゆとりが必要です。ブースの数を可能な限りたくさん設けておけば、回転率はよくなり利益につなげられるかもしれません。しかしブース同士が近いと、集中力がそがれてしまう危険性があります。お客さま目線に立って、プレーに集中できるようなブース作りを意識しましょう。

6-6. 認知のために広告媒体を活用する

用途にあわせて広告媒体を選択し、集客を行いましょう。店舗を知ってもらうためには、まず見込み客となるユーザーのもとに情報を届ける必要があります。オンラインの場合はリスティングをはじめとする有料広告やSNSの利用、オフラインの場合はチラシの配布やポスターの掲示、デジタルサイネージの利用を検討してみてください。

6-7. リピーター獲得に力を入れる

安定した経営に、リピーターの存在は欠かせません。常連のお客さまが増えていくと、その分安定した収入が得られます。何度も通うとお得になるクーポンの配信などをはじめとした、継続して来てもらえるようなサービス作りをしましょう。

6-8. お客さまが使いやすいシステムを構築する

入会手続きや予約、決済などをWeb上で完結できるようにすると、お客さまの利便性が向上します。店舗の受付で対応する必要がなくなるため、店舗側にとってもメリットが大きいです。導入するシステムを選ぶ際は、デジタル機器の操作が苦手な方でもストレスなく利用できるわかりやすいUI/UXのシステムを選択するとよいでしょう。外注する場合は、システム構築費用がかかりますが、結果的に人件費の削減にもつながります。

7. インドアゴルフ経営の安定化に欠かせないDX

DXとはデータとデジタルの技術を活用し、お客さまのニーズをもとに、競争における優位性を確立していくことをいいます。インドアゴルフの経営で活用するメリットは、以下のとおりです。

  • お客さま自身がWeb上で事務手続きを完了でき、紙の管理が不要になる
  • 収集したデータを活用し、経営改善に活かせる
  • マイページの活用でさまざまなサービスと情報を届けられる

システム上で集めたデータは、経営に関する重要なヒントを可視化してくれます。詳細は、インドアゴルフの開業前の準備段階から、実際の運営・経営ノウハウをまとめた「経営ガイドブック」 をご覧ください。

インドアゴルフ事業の経営に関する資料

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