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ピラティススタジオの開業に必要なものとは? 準備や資金、資格まで解説

2023.07.10

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ピラティススタジオの開業に必要なものとは? 準備や資金、資格まで解説

近年、ピラティスの知名度は向上してきており、それに伴って人気も急上昇しています。ピラティススタジオの開業を目指す経営者やインストラクターもまた、増加傾向にあります。この記事では、ピラティススタジオの開業に必要な資格や届出、開業に向けた準備の方法、集客方法などを紹介します。

INDEX

1. ピラティススタジオの開業に必要な資格とは?

ピラティススタジオの開業に必要な資格は、特にありません。しかし、ピラティスに関する資格を有していることで、レッスン生から信頼を得られるメリットがあります。

資格は必要ない一方で、開業届は必ず提出する必要があります。

以下に、ピラティスにまつわる資格や開業届の提出方法を紹介します。

1-1. ピラティスの資格

ピラティスの知識や技術を示す資格があることでレッスン生の安心感や信頼性を醸成できます。また、資格の所有を根拠として、レッスン代金を高く設定できるメリットもあります。

  • BASIピラティス資格
  • PHI Pilates Japan
  • JAPICAピラティス指導者資格
  • IBMA ピラティスベーシックインストラクター資格

1-2. 開業届の提出方法

新たに事業を開始する場合、開業届を税務署に提出する必要があります。提出方法は、持参、郵送、e-Taxの利用があります。e-Taxの場合は、自宅のパソコンから開業届を提出できるので便利です。なお、開業届は、国税庁のホームページからダウンロードできます。

提出方法は、届出書を記入の上で持参、または送付のどちらかを選択することが可能です。提出期限は、事業開始から1ヶ月以内であり、土日祝日の場合は翌日が期限と定められています。

開業届の他に必要となるものは、以下のとおりです。

必須ではありませんが、青色申告承認申請書もいっしょに提出しておくと、確定申告時に青色申告のメリットが受けられるのでおすすめです。

  • マイナンバーがわかるもの
  • 本人確認書類(運転免許書やパスポート、マイナンバーカードなど)
  • 法人の場合は、法人番号がわかるもの

ピラティススタジオの開業に必要なものとは? 準備や資金、資格まで解説

2. ピラティススタジオを開業する際の準備

ピラティススタジオを開業するためには、主に7つの準備が必要です。準備のフローとあわせて、開業場所や開業資金、集客方法について解説します。

2-1. 【準備1】開業場所の選定

まず、ピラティススタジオを開業する場所を決めましょう。自宅で開業する場合は、賃貸料を抑えることができるのが一番のメリットです。一方、自宅のある地域によっては集客が難しかったり、鏡の設置や防音施設工事などが必要になるなどのデメリットもあります。

テナントを借りる場合は、一番のデメリットとして、毎月の家賃の支払いが挙げられます。一方で、集客に有利な地域で開業できることや、資金にもよりますが、自宅よりも充実した設備を整えることが可能です。

物件や設備にかけられる予算やターゲット層の集客難易度を考慮したうえで、選定してください。

2-2. 【準備2】開業資金およびランニングコストの調達

ピラティススタジオの開業に関する費用としては、大きく「開業までの初期費用」と「開業後のランニングコスト」の2つが挙げられます。

それぞれの予算の目安や、開業資金調達方法を以下に紹介します。

2-2-1. 初期費用の目安

・テナント代

テナントの初期費用として、保証金や敷金、礼金、仲介手数料などがかかります。事業用の保証金や敷金は、家賃10ヶ月から12ヶ月分、礼金の相場は1ヶ月から3ヶ月分、仲介手数料は家賃1ヶ月分がかかるのが一般的です。

たとえば、家賃20万円の初期費用としては、保証金や敷金で220万円、礼金が40万円、仲介手数料が20万円で、計280万円程度の出費があります。

・内装工事代

内装工事では、テナントの構造にあわせてスタジオを作ります。工事内容は、防音設備設置や(居抜き物件の場合は)スタジオの面積確保のための壁の取り外しなどが必要です。防音設備の費用は、6畳で300万円程度です。居抜き物件の内装工事は、20坪だと200万円程度かかります。

・設備備品購入代

鏡はパネルミラーで1枚当たり約2万5,000円、ガラスミラーは1枚約6,000円かかります。ヨガマットは1枚2,500円程度、バランスボールも1個2,000円程度です。

2-2-2. ランニングコストの目安

・テナント代

テナント代は、開設地域やスタジオの広さによって大きく変動します。都市部の賃貸は、月に100万円を超える場合もあります。地方の駅前や郊外だと、月に20~30万円程度です。

グループレッスンをメインにするか、パーソナルレッスンをメインにするかによって、必要となる物件の大きさが変わるので、あらかじめレッスンの形態を決めておく必要があります。

・光熱費

スタジオの大きさや照明の数によって光熱費は変動しますが、一般的に5~10万円程かかります。スタジオが広いほど空調施設や照明の数が増えるため、なかには10万円を超えるケースもあります。

・人件費

経営者のみで店舗の運営やレッスンを行う場合は、経営者の人件費のみです。インストラクターやスタッフを正社員として雇う場合、一人あたりの平均年収は約300万円で、月に25万円程度かかる計算になります。

フリーランスのインストラクターは、60~90分の1レッスンで3,000~5,000円程度の費用の支払いが必要です。

・広告宣伝費

公式ホームページの管理費は、個人管理と外部管理で費用に差があります。経営者自身で管理を行う個人管理では、サーバー代やドメイン費用、SSL費用がかかり、月額5,000円程度です。一方、外部に委託・管理してもらう場合は、前述の維持費に加えて管理費が必要になります。管理費用は、一般的に1~5万円程度です。

SNSアカウントの開設や運用は無料のため、個人で実施する場合は費用はかかりません。SNSの管理や投稿を外部委託する場合は費用が発生するので、注意が必要です。

2-2-3. 開業資金の調達方法

開業資金の調達方法は、出資を受ける、個人からの借入、融資などが挙げられます。

おすすめの資金調達方法は、個人資産を投資として出資し、ベースとなる資金を調達する方法です。個人資産で足りない場合は、制度融資を受けて資金調達します。制度融資から資金調達すると利子の支払い金額を抑えられます。また、都道府県制度融資への無利子化支援で利子を払わずに融資を受けることが可能です。

さらに、個人資産を出資扱いすると借入額を減らし、利子の支払額を抑えられるというメリットがあります。制度融資は経営相談に乗ってくれる場合もあり、経営に困った場合に相談できます。開業資金の調達方法は、個人の出せる範囲内で出資を行い、足りない分の制度融資を検討してみてください。

2-3. 【準備3】開業届の提出

開業届はマイナンバーもしくは法人番号と届出書の作成を行い、税務署に持参もしくは送付、e-Taxで提出できます。開業届提出期限は、開業から1ヶ月と定められています。

2-4. 【準備4】レッスン内容・料金の設定

月に4回のレッスンを想定した場合、グループレッスンの料金は、1ヶ月あたり7,000円~1万円程度です。個人レッスンの場合は、1ヶ月2~3万円程度に設定されているケースが多いでしょう。

2-5. 【準備5】予約管理や決済方法の決定

電話でのレッスンの予約受付や銀行振込による会費・レッスン費の集金だと、管理に手間がかかります。多くのピラティススタジオは、「hacomono」などのフィットネスクラブやジム、ヨガ、ピラティススタジオなどフィットネス事業向けの予約・集金ができるシステムを導入しています。システムにより、予約や決済を自動化、一元化することが可能です。

2-6. 【準備6】設備や備品の購入

ピラティススタジオを開業する際、鏡やヨガマットなどの器具が必要です。鏡には種類があり、前述の通り、立てかけるだけで取り外しが楽なパネルミラーは、1枚当たり約2万5,000円程度、設置型のガラスミラーは1枚約6,000円程度です。ヨガマットは1本当たり約2,500円です。

基本的に鏡とヨガマットがあれば開業できますが、必要に応じてバランスボールやフレックスバンドがあると便利です。

2-7. 【準備7】集客方法と費用

ピラティススタジオに適した集客方法とかかる費用について紹介します。

・Webでの集客

公式ホームページがあると、見込み顧客が必要とする、スタジオの雰囲気や講師、会費などの情報を発信できます。これらは、入会するか否かを判断するために必要な情報です。

ホームページを個人で制作する場合、無料または少額の制作費で構築が可能です。無料でホームページが作成できるサイトもあるので、活用すると良いでしょう。

一方、制作会社に依頼する場合は、1ページのみの簡単なホームページで数万~20万円程度、複数ページのサイト作成は20~300万円程度の費用がかかります。制作会社に依頼すると、プロがヒアリングから制作までを担当してくれるため、理想に近いホームページができますが、費用が高額になりがちなので、注意してください。

・SNSでの集客

TwitterやInstagramなどのSNSは、20代から30代を中心に情報収集のツールとして活用されています。これらの年齢をターゲット層とする際は、積極的に集客に活用しましょう。

SNSアカウントの作成・投稿・運用は無料のため、費用をかけずに情報発信ができます。SNSでの集客は、フォロワーを惹きつけておくためのこまめな投稿が必須です。ピラティススタジオの雰囲気や細かいレッスン内容、講師の特徴などを伝えましょう。実際のレッスンを撮影した動画を投稿すると、入会したあとの動きがイメージしやすくなるので、おすすめです。

・オフラインでの集客

ピラティススタジオ周辺の住人にスタジオの存在を知らせることも重要です。チラシを作成してポスティングしたり、最寄り駅や店舗近くの繁華街でチラシ配りをするなど、地域住民に対して認知を広げる活動をしましょう。

作成したチラシに、「入会費無料」「入会したらヨガマットをプレゼント」などといった期間限定の特典付きのオープンキャンペーンを記載すると、チラシを受け取った後に注視してもらえる確率を上げることができます。

3. ピラティススタジオの開業を成功させるポイント

ピラティススタジオの開業を成功させるためには、ターゲットの明確化や他店舗との差別化など、さまざまなポイントがあります。

3-1. ターゲットは細かく設定する

ターゲットを明確にすることは、経営や集客の方針を決めるうえで非常に重要です。ターゲットに対してマッチする宣伝方法の実施やレッスン内容の提供を行うことで、入会率が高まり、利益の増加につながります。収益最大化のために、地域の特性や住民の属性を分析したうえで、ターゲットを細かく設定しましょう。

一例として、開業している地域が、都心に近く、20代、30代の女性が多い場合、「ボディラインを整えること」をメインに広告を打ち出すと効果的です。

ターゲットによってニーズは大きく異なり、物件選びや内装工事、レッスン内容の策定にも大きく関わってくるため、開業を決めた初期の段階で必ず市場分析をするようにしましょう。分析には、3Cや4P、SWOTといったフレームワークがおすすめです。

3-2. スタジオのコンセプトを差別化する

開業する地域の商圏にピラティススタジオがある場合、そのスタジオに似たコンセプトにしてしまうと、ターゲット層の重複により、集客が難しくなってしまいます。

例えば、近隣に20代や30代の女性向けの店舗がある場合、同じターゲットを狙うのではなく、50代や60代向けの冷え性や、腰痛の改善を中心としたレッスン内容にするなどといった差別化を図りましょう。開業前に近隣スタジオのコンセプトを調査し、コンセプトや提供サービスが被らないように工夫する必要があります。

3-3. レッスン内容がわかるような効果的な発信をする

公式ホームページやSNS、動画サイトなどで、提供しているレッスンの内容を発信することも重要です。レッスン時に撮影した動画を投稿することで、入会後の具体的イメージが湧きやすくなります。レッスン動画は、ただ撮影して投稿するよりも、テロップやBGMを編集で加えるなどの工夫をすることで、視聴者の入会意欲をよりかき立てることができます。

3-4. キャンペーン・体験会を開催する

ピラティスに興味や関心がある人は多いですが、インストラクターの人となりやレッスン内容がわからない状況で、いきなり入会するのは、大変ハードルが高いといえます。

そこで、ピラティススタジオの雰囲気やレッスン内容、インストラクターの人となりを知ってもらえる機会として、体験会の実施がおすすめです。

「友人と体験会に参加したら割引を行う」「体験会に参加したあとに入会すると、ヨガマットをプレゼントする」などといった、見込み顧客にとって魅力的に映るインセンティブを用意することで、参加率の向上を狙うことができます。期間限定のキャンペーンや体験会などを定期的に開催し、集客のフックとするのもひとつの手です。

ピラティススタジオの開業に必要なものとは? 準備や資金、資格まで解説

4. まとめ

ピラティススタジオは注目を浴びており、設備投資が少なくてすむことからも、開業も増えてきています。

開業および運営のための資金繰りや他店舗との差別化、開業準備などを徹底することで、ターゲット層が通いたくなるピラティススタジオを作り上げましょう。

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