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無人店舗での運営におすすめの業種(ビジネスモデル)とは? 成功事例も紹介

2023.06.22

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無人店舗での運営におすすめの業種(ビジネスモデル)とは? 成功事例も紹介

無人で経営している店舗は、さまざまな技術を駆使して運営されています。店舗スタッフがいない分コストが下がり、有人店舗に比べてサービスを安価で提供できるため、運営側にもお客さま側にも多くのメリットがあります。

今回は、無人店舗の仕組みから運営側・お客さま側の双方から見たメリットデメリット、無人店舗にマッチする業種(ビジネスモデル)、成功事例まで、広く紹介します。

INDEX

1. 無人店舗とは?

無人店舗とは、無人で経営している店舗のことです。お客さまの行動を追うAI搭載型カメラやシステムによる購入商品の管理、キャッシュレス決済といった最先端の技術を導入することで、無人化しています。店舗スタッフを必要としないため、人件費のコストを大幅に抑えられることが最大の特徴です。

2. 無人店舗の購入の流れ

無人店舗では、店舗の入り口でスマホやICカードを使い、本人確認をしてから入店します。欲しい商品を手にとって、レジで登録し、最後にキャッシュレス決済をして退店する流れです。AIを搭載したカメラを用いてお客さまの行動を追跡しているので、商品を棚からとったり戻したりする行動も認識することができます。無人のデメリットであるセキュリティ面も、最先端の技術を導入することでカバーされています。

3. 今、無人店舗が注目される理由

新型コロナウイルス感染症対策の観点から、「できるだけ非接触で商品を購入したい」という声が出てきたことが大きな理由です。また、誰が触ったかわからない現金に触らずに決済できるクレジットカードやスマホなどを用いたキャッシュレス決済へのニーズの増加も一因です。

4. お客さま側のメリット

お客さま側が無人店舗を利用するメリットは、大きく分けて3つあります。

4-1. レジの待ち時間の短縮

無人店舗は、レジの待ち時間が短縮される傾向にあります。最先端の技術を駆使して、専用のゲートを通るだけで会計ができるようなシステムや、複数のキャッシュレス決済が導入されているためです。人件費のコストをシステムの設置に充てることができるため、有人店舗に比べてレジの台数が多めであることも理由のひとつです。

4-2. 非接触での購入が可能

無人のため、店舗スタッフと話したり触れたりすることなく会計できます。新型コロナウイルスの感染に不安があるお客さまも、安心して商品やサービスを購入できます。

4-3. キャッシュレス決済が可能

無人店舗の多くでは、現金ではなく、クレジットカードやICカード、スマホ決済などのキャッシュレス決済が主流になっています。キャッシュレス決済は、現金決済に比べて、支払いが簡単かつ速いだけでなく、現金に触れることがないため、感染症対策にもなります。

5. 店舗側のメリット

店舗側が無人経営を行うメリットを、以下4つ紹介します。

5-1. 人手不足の解消

無人で店舗を経営することで、店舗スタッフの数を減らすことができます。業態によっては、完全無人化が難しいケースも多いですが、無人にした場合、必要な人員が1、2名程度なので、人手不足の問題解決に大きく役立ちます。

5-2. 顧客データの収集と分析が可能

無人店舗では、数多くのカメラやセンサーを使うことでお客さまの行動を把握します。そのため、どのような場所にある商品が買われやすいか、どの時間帯にどの商品が売れやすいのかなどを知ることができます。また、お客さまの購入履歴や購入時間帯などのデータも集められるので、今後どのように商品販売や商品開発を行えばよいかの分析に役立てることができます。

5-3. 運営コストの削減

無人店舗では、必要なスタッフ数が激減するので人件費が抑えられます。接客するスタッフも不要ですし、会計のレジを担当するスタッフもいりません。

5-4. 24時間営業の負担軽減

24時間営業をする際、無人店舗の形態であれば、夜間の店舗スタッフがいなくても営業できるため、人件費のコストを大幅に抑えることができます。一方、有人店舗の場合は、深夜帯を担当する店舗スタッフの確保に苦労することになります。深夜手当の支払いや店舗スタッフの健康状態の把握が必要で、店舗側にいろいろ負担がかかります。

無人店舗での運営におすすめの業種(ビジネスモデル)とは? 成功事例も紹介

6. お客さま側のデメリットや課題

お客さま側のデメリットや課題としては、主にIT技術への習熟性と心理的な不安の2つが挙げられます。

6-1. 入店の心理的ハードルが高い

無人店舗にした際のお客さま側のデメリットは、入店時の心理的ハードルが高いことです。店舗にだれもいない状態なので、入店しにくいだけでなく、商品のくわしい説明を受けたいときにも相談ができません。また、キャッシュレス決済に慣れていない場合は、決済方法がわからず購入ができない可能性や、「常にカメラに監視されている」という心理的な不安感を醸成してしまう可能性もあります。

7. 店舗側のデメリットや課題

店舗側のデメリットや課題は、主に4つです。

7-1. 出店時の初期費用が高い

無人店舗は、最先端のIT技術を駆使するため、システム導入費用が高くなりがちです。お客さまの行動を認識するカメラやキャッシュレス決済機器の導入、入店・退店のICカードシステムやQRシステムの導入など、さまざまなIT機器を設置・構築するのに初期費用がかかります。

7-2. 継続したシステム管理・維持の必要性

無人店舗を運営するためのシステムは、導入して終わりではありません。システムを管理・維持する必要があります。また、タバコやお酒などの年齢確認が必要な商品を購入する際や公共料金を支払う際など、流れ作業ではできないイレギュラーな業務にも対応できるシステムにしておく必要があります。

7-3. セキュリティ面の強化

無人店舗の特徴として、人の目がないため、万引きやキャッシュレス決済時の個人情報の抜き取りなどの犯罪リスクが上がる可能性があります。無人であることが犯罪を誘発しないように、お客さまにも見える形で、セキュリティを強化する必要があります。

7-4. 不測の事態でシステムダウンする可能性

無人店舗は、IT機器をフル活用して運営しているため、IT機器に不具合が起きるとシステムダウンしてしまう可能性があります。システムダウンしてしまうと、復旧するまで店舗の運営ができないばかりか、店舗内にいるお客さまが外に出られなくなるといった重大な事故につながってしまうこともあるため、注意が必要です。

8. 無人店舗での経営に向いている業種(ビジネスモデル)は?

業種(ビジネスモデル)の中には、無人店舗での運営が向いているものもあります。無人店舗のメリットをうまく活かせるような業種を紹介します。

8-1. フィットネスクラブ

フィットネスクラブは、無人での店舗経営と相性がよいです。特に最近では24時間営業のフィットネスクラブが増加傾向にあります。人材確保が不要で、経営の負担を減らすことができるため、経営者にとってメリットが大きいだけでなく、好きな時間に利用できるため、お客さまにとってもメリットがあります。無人店舗に抵抗感が強い傾向にある中高年のお客さまが利用する昼間だけ、店舗スタッフを置くようにするフィットネスクラブも多くみられます。

8-2. エステサロン

対人でのサービスを提供するエステサロンですが、セルフサロンという形で無人化できます。エステに通いたくても、感染症やエステティシャンとの相性の不安、人の目が気になるなどの理由から通いづらいお客さまもいます。セルフであれば、いつでも好きな時に感染症や人の目を心配せずに通えるため、無人化に向いていると言えます。

8-3. コンビニエンスストア

コンビニも無人店舗での経営と相性がいいです。24時間営業が基本的なコンビニでは、特に夜間の人材確保が難しく、経営者の業務負担が大きくなるケースが散見されます。IT技術の発達で、このような問題をまるっと解決できる可能性が高いため、おすすめです。

無人店舗での運営におすすめの業種(ビジネスモデル)とは? 成功事例も紹介

9. 無人店舗を経営する際のポイント

無人店舗を運営する際には、遠隔接客や時間帯による臨機応変な対応ができる体制作りがポイントです。お客さまが必要とするときに電話やタブレットなどで遠隔対応ができるようにしたり、来店者数が多い時間帯のみ、少人数の店舗スタッフを配置しておくなど、お客さまと最低限のコミュニケーションが取れるようにしておくことが重要です。無人であっても、お客さまに対して安心感を与えることで、リピーターになってもらいやすくなります。

10. 無人店舗を経営する際に必要な設備

無人店舗を運営するには、防犯カメラや液晶モニター、遠隔監視機能、録画装置、顔認証システム、商品を並べる棚、キャッシュレス決済システム、自動精算機などが必要です。

有人店舗に比べて、初期のシステム導入費がかさむ傾向にあるため、無人店舗の開業を考えている方は、事前にしっかり確認しましょう。

11. 無人店舗での経営に成功している国内事例

ここでは実際に無人店舗を運営している会社について紹介します。

11-1. 24時間インドアゴルフ練習場「SKIMA GOLF」

24時間ゴルフの練習を楽しむことができる店舗です。入会手続きから、打席の予約、入退館まで、すべてを自動化しています。

11-2. 高輪ゲートウェイ駅構内「TOUCH TO GO」

ウォークスルー型の無人決済ができる売店です。事前の登録や認証が不要で、ゲートを潜るだけで入店できます。決済エリアで購入商品と金額がタッチパネルに表示され、交通系ICカードやクレジットカードなどでも決済できます。

11-3. マルエツ「smart petit(スマート・プチ)」

コロナ禍で職場にこもる方をターゲットにしたオフィス向けの無人店舗です。飲み物、食べ物、文房具などのオフィス用品を取り扱っています。スマホ決済アプリを使って決済します。

11-4. SECURE AI STORE LAB

SECURE AI STORE LABでは、商品棚に重量センサーやカメラがついており、各商品の在庫管理が遠隔で管理できるシステムを提供しています。多量に減った際も通知がくるため窃盗団対策にもなりますし、決済ができるまで店外に出られないシステムになっています。

11-5. 「フード&カフェ 太陽鉱油 千葉新港SS店」

千葉県にあるガソリンスタンドに併設された無人決済のフード・カフェ店です。特に、大型トラックの運転手が夜間の食事や休憩場所を探すのに苦労しているという背景があり、その問題を改善するというコンセプトで運営されています。買いたい商品を持って選ぶだけで、自動的に会計計算をしてくれるシンプルなシステムが導入されています。

11-6. 「DIME LOUNGE STORE」

ビジネス小物や鞄など、こだわり抜いたオリジナル商品が購入できる無人店舗です。一度顔認証すれば、マスクをしたままでも入店できます。入店人数や熱がある人の制限もしており、感染症対策にもおすすめです。

12. まとめ

無人での店舗経営は、店舗側には人件費の削減や運営コストの軽減、24時間営業も可能などのメリットがあります。お客さま側には、新型コロナウイルスの感染症対策やレジの時間短縮、人の目を気にせず行動できる、といったメリットがあります。

無人店舗は、フィットネスクラブやコンビニエンスストアなどが向いている傾向にありますので、開業を考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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