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Re-Birthが注力する「人生100年時代」に需要高まる予防領域、医療との連携で病気の芽を摘む取り組みを

2023.09.25

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Re-Birthが注力する「人生100年時代」に需要高まる予防領域、医療との連携で病気の芽を摘む取り組みを

この記事は、3回に分けてお届けしています。第1回目の『“運動に消極的だが運動が必要な方”の健康増進を担うメディカルフィットネス施設』に続き、今回はメディカルフィットネス施設をこれから開こうと考えている方に向け、開業のポイントなどをお伝えします。

フィットネス業界で働く方なら、「メディカルフィットネス施設」という名前を一度は耳にしたことがあるかもしれません。名前から医療との関連は予想できるかもしれませんが、一般的なフィットネスクラブ(以下、フィットネスクラブ)と何が違うのか、知らない方も多いかもしれません。実際に福島県で「Medical fitness Re-Birth」を運営する四家 卓也氏に、メディカルフィットネス施設を開業する際の準備や運営面において意識すべきポイントについて、お聞きしました。

INDEX

PROFILE

四家 卓也 Medical fitness Re-Birth ゼネラルマネージャー/メディカルフィットネス研究会 委員

病院で理学療法士として勤務した経験より、病気を発症する前や、怪我をする前の“予防”の大切さを実感し、「Medical fitness Re-Birth いわき本店」を2016年にオープンする。地域の人々が健康について医療や運動の専門家に「相談」「学び」「体験」できる「Wellness station(健康ステーション)」を目指して取り組み、2022年には2店舗目となる富岡店をオープンした。メディカルフィットネス施設に関するセミナーへの登壇のほか、開業に向けた相談対応やコンサルティング経験も豊富。

公式Webサイトはこちら

1. メディカルフィットネス施設を開業する際のポイント

メディカルフィットネス施設の開業に向けて、準備するものはフィットネスクラブと変わりません。しかし、より意識すべきポイントがいくつかありますので、以下にご紹介しましょう。

・コンサルティングを依頼する場合はメディカルフィットネス施設を運営している企業を選定する

開業にあたり、専門企業にコンサルティングをお願いする場合は、実際に自社でメディカルフィットネス施設を運営している企業をおすすめします。

私のもとに寄せられる相談で多いのが、「提供するサービスに対するアドバイスが乏しく、フィットネスクラブと変わらない施設になってしまった」というものです。メディカルフィットネス施設としての特徴であり、フィットネスクラブとの違いはサービス内容にあるといっても過言ではありません。

コンサルティング企業は、設備面だけでなく、医師と連携できる体制づくりやスタッフの育成方法まで、具体的なアドバイスを提供してくれる企業を選びましょう。運営している施設が、自身が理想とする施設コンセプトに近いものであれば、理想を実現できる近道にもなります。

なお、選定過程ではそれぞれの企業としっかりとコミュニケーションをとることも忘れずに。メディカルフィットネス施設を運営する意義など、自社の考え方と合う企業を選択しましょう。

・会員の状態を記録できる会員管理システムを選定する

メディカルフィットネス施設の場合、疾患など、センシティブな情報を取り扱う機会が多くあります。「個人情報取扱事業者等に係るガイドライン」を遵守しつつ、ISMS認証取得など、個人情報を安心して管理できる会員管理システムを導入しましょう。

会員の情報をしっかりと管理およびスタッフ間で共有するためにも、会員の心身の状態をきちんと記録できる機能があることもポイントです。

・医学用語を理解できるスタッフを最低1名は配置する

メディカルフィットネス施設の顧客層の中心は50~70代であり、年代的に疾患をお持ちの方も多くいます。入会時に疾患名を伝えられた際、スタッフはその疾患がどういうもので、どんなリスクがあるのか、すぐに思い浮かべられることが大切です。そのために、理学療法士を置くことをおすすめします。施設規模、運営方法にもよりますが、最低1名はいるとよいでしょう。

なお、医師が処方した運動療法に対してはもちろん、会員から「行きつけの病院の医師からこう診断されたのですが……」と相談された際に、スタッフが個人的な見解を述べることは控えましょう。医師との関係が悪化したり、会員を不安にさせることにつながります。指導は医師の処方や診断に則って行いましょう。

・運動の実施許可は必ず確認する

入会の際にお客さまに確認していただく会員規約・同意書の内容も、フィットネスクラブのそれと変わりません。ただ、疾患をおもちの方が「医師から運動の許可を得ているか?」は特に意識して確認しています。

・会員さまの些細な変化に気づけ、運動へのモチベーションを引き出せるスタッフを育成する

メディカルフィットネス施設に来られる方の多くは、運動が好きではないけれど、健康診断で引っかかるなど「必要に迫られてきた」方です。そのような方に気持ちよく施設に通い続けてもらうことは簡単ではありません。運動へのモチベーションを高める声かけや、会員の小さな心身の変化に気づける力、適切なヒアリングや運動サポートを提供できるスタッフを育成しましょう。

Re-Birthが注力する「人生100年時代」に需要高まる予防領域、医療との連携で病気の芽を摘む取り組みを

2. 医師との連携で安心・安全な運動サポートとスタッフのスキルアップを実現

Re-Birthは、メディカルフィットネス研究会のセミナーでお会いしたことがきっかけとなり、八王子みなみ野心臓リハビリテーションクリニックの院長である二階堂先生と連携しています。月に2回、「朝活204」というオンライン勉強会を実施していただき、「⚪️⚪️という疾患をおもちの方がいるのですが、これはどういうものですか」「運動をサポートする際に注意すべきことはありますか」などと相談しています。「朝活204」は、会員に安心・安全な運動指導を提供することにつながっていることはもちろん、スタッフが新たな知識を身に付けられるよい機会にもなっています。

人生100年時代といわれるようになり、病気や怪我の予防領域のビジネスはこれから間違いなく広がっていくでしょう。健康産業に携わる人々は、時代に合わせて予防分野にもその職域を広げていくべきだと考えています。病気や怪我をされた方の回復をサポートすることが主な役割であった理学療法士も、予防分野に取り組むことで自身のスキルを広げられるはずです。

診療報酬の改定により病院の収益が下がるなか、これからは病院の対応範囲が縮小されていくことが予想されます。それに反比例するように、メディカルフィットネス施設への需要は高まっていくものと考えられます。もっと店舗が増えて、多くの人々の身近にメディカルフィットネス施設が存在する環境が実現できたら、病院を受診する方の数をもっと減らしていけると考えています。

***

この記事は3回に分けてお届けします。第3部では、Re-Birthが連携している八王子みなみ野心臓リハビリテーションクリニック 院長である二階堂 暁氏による、医師側から見たメディカルフィットネス施設の意義や、フィットネスクラブが医師と連携する場合のポイントなどをご紹介します。

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