会員管理・予約システム記事一覧

セミナー記事一覧

「地方都市から最高の英語教育を提供したい!」理念の共有が顧客満足度・従業員満足度に結実

2025.01.17

| |

香川県観音寺市を中心に、四国で13校と、オンラインレッスンを行うサイバー校、合計で14校を運営する英会話スクール「ジェムスクール」。1981年に創業したこのスクールは、経営コンサルティングを行う株式会社船井総合研究所(以下、船井総研)から「日本一の英会話スクール」という評価を得ています。このジェムスクールを立ち上げた創業者の合田美雪氏に、事業の方針や教育にかける思いについてお話をうかがいました。

INDEX

PROFILE

合田 美雪 有限会社ジェム 代表

1981年、学習塾としてジェムスクールを創業。1987年に渡米し、アメリカ・ユタ州にて小学校教師として勤務。帰国後、ジェムスクールを生きたアメリカ英語が学べる英会話スクールとしてリスタートさせた。以来、四国の地で長きにわたり英語教育に尽力している。「新・ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業省)や「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」(厚生労働省)、「働きがいのある会社ベストカンパニー」(Great Place To Work® Institute Japan)、「グレートカンパニーアワード)(船井総研)、「JAPAN WOMEN AWARD」(Forbes JAPAN)など多数の受賞歴をもつ。

公式Webサイトはこちら

1. 「ないのであれば、私が作る」質の高い教育を提供するため学習塾をスタート

—— 「地方都市であっても、日本で一番優れた教育を提供できる環境をつくりたい」というのはすばらしいミッションですね。どのような経緯でジェムスクールを立ち上げられたのでしょうか。

立ち上げは44年前の1981年になります。もともと私は教育畑の人間で、英語教育を学んでいました。その頃、香川県には都会のような教育を受けられる環境がなく、「ないのであれば私が作ろう」と学習塾としてジェムスクールを立ち上げました。その後、縁あってアメリカの現地小学校に教員として招聘され、アメリカの英語教育法を見て、日本でもこのような英語教育が必要だと感じました。でも、当時の日本には、このような英語教育を受けられる環境がなかったんですね。それで帰国後、生きたアメリカ英語が学べる英会話スクールとしてジェムスクールをリスタートさせました。

—— ジェムスクールの特徴はどのようなものでしょうか。

アメリカ人のネイティブスピーカーを相手に、生きたアメリカ英語を使ってコミュニケーションが学べる英会話スクールであることです。宿題をするとスクール内仮想通貨の「ジェムドル」をもらえ、それを使って英語で買い物ができるなど、英語を楽しみながら学べる仕組みを作っています。0歳から5歳の間がもっとも英語脳を確立するのにいい期間なのですが、その年代の子どもの英語習得率を高めるため、脳科学や幼児期の精神発達の特徴なども学び、それをプログラムに落とし込んでいます。

「地方都市から最高の英語教育を提供したい!」理念の共有が顧客満足度・従業員満足度に結実

2. 地方都市にも最高の英語教育を。教育ボランティアで地域に利益を還元

—— スクールは香川県と愛媛県のみで展開していらっしゃるのですね。大都市と比べると、生徒となる子どもの数も少ないのではないでしょうか。

本社は香川県観音寺市にあるのですが、観音寺市の2023年度の出生数は300人強くらいで、都会と比べると非常に子どもの数が少ないです。でも、都会なら最高の教育を受けられるのに、香川県に生まれたから受けられないということがあってはいけませんよね。だからこそ、この地方で教育ビジネスを行い、その利益を子どもたちや地域に還元することが大事だと考えています。経済的な事情などでスクールに通えない子もいますから、図書館や子育てサークル、子育て支援センターなどに講師が出張して、教育ボランティアとして英語レッスンを行ったりもしており、その回数は1,500回を越えました。

—— ボランティアでのレッスンにより、ジェムスクールに通っていなくとも、ジェムスクールのレッスンを受けたことのあるお子さんも多いのでしょうね。

ジェムスクールに通っている生徒数は約1,800名ですが、保育園や幼稚園などでの出張レッスン先も含めると2,500名くらいになりますね。多くの子どもさんに、小さい頃から英語脳・英語耳を作るお手伝いができていると思います。地域の小学校ごとに生徒の占有率(英会話スクールに通っている生徒のうち、ジェムスクールに通っている率)を調べているのですが、どこも20%ほどの占有率があり、多いところでは40%、中には89%の所まであります。

—— 占有率89%はすごいですね。集客などはどのようにされているのでしょうか?

SEO対策などは担当者が適宜行っていますが、特に広告を打ったりはしていないんです。年度にもよりますが、広告宣伝費は全予算の0.8%くらいです。方針として、広告に予算をかけるより、教材やサービス向上に予算を使いたいと考えています。レッスンの質を高く保ち、満足度を落とさないことがクチコミによる集客につながっているのではないでしょうか。

—— クチコミ評価が高いのですね。

生徒さんがレッスンを受けている間、保護者の方は待合室で待っているのですが、体験レッスンに参加した保護者の方に、生徒の保護者の方が「ここのスクールいいわよ」とスクールの魅力を語ってくださっているのをよく見かけます。実際に通っている保護者の生の声ですから、一番響くのだと思います。

「地方都市から最高の英語教育を提供したい!」理念の共有が顧客満足度・従業員満足度に結実

3. 週1回の研修で全社員に理念を共有。顧客満足度・従業員満足度もアップする好循環に

—— 今後、他の地域で展開される予定はないのでしょうか?

ご要望はいただくのですが、地域を広げる予定はまったくありません。本社から車で1時間で行けるところにしかスクールを出さないと決めているんです。実は、毎週1回、全講師が参加する研修を半日かけて行っています。授業の質を担保すること、ビジョンや価値観が共有できることが何よりも重要なので、講師たちがこの研修に参加できる距離でしか展開しないと決めています。

—— そうやって徹底的にビジョンを共有することが、レッスンの質を担保し、顧客満足度にもつながるという好循環を産んでいるのですね。

おかげさまで、顧客満足度だけでなく、従業員満足度にもつながっているようです。これまで5年連続で「働きがいのある会社ベストカンパニー」に選ばれたのですが、そこで「会社の理念や方針を全従業員が理解をして価値観の共有ができているか」という質問への項目で、「できている」という回答が100%だったそうなんです。こんな会社は他にはないと驚かれました。このほかにも、船井総研の「グレートカンパニーアワード」など多くの賞をいただいています。これはもう、一緒に働いてくれている従業員、皆のおかげだと思います。

—— 日頃のお取り組みの成果が数々の受賞歴に表れていて素晴らしいと思います。今後の活動にも注目しています。本日はありがとうございました。

データ活用で集客・入会率向上を実現するhacomono

具体的な機能、価格など詳しい情報をご案内します

詳細はこちら

Suggest関連記事

Ranking人気記事ランキング

View More
メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

Suggest関連記事

メルマガ登録

人気コンテンツ、最新記事の情報をお届けいたします。

コピーしました