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テーマパークダンスから拡がった「FlexStyle」が目指す、ダンサーが輝き続けられる環境

2026.06.22

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「FlexStyle ダンススクール」は、大手テーマパークでの経験を持つYO-KO氏が2010年に夫婦で立ち上げました。当時は珍しかった「テーマパークダンス」を強みに生徒を拡大し、現在は多くの テーマパークダンサー、舞台俳優を輩出しています。さらに、パフォーマンスグループの立ち上げを通して、生徒が活躍できる場づくりにも注力。YO-KO氏に、スクール運営におけるこだわりや生徒・ダンス業界への想いを伺いました。

INDEX

PROFILE

YO-KO 株式会社フレックススタイル
FlexStyleダンススクール・チーフプロデューサー
Dolls☆Company・ General Director / Choreographer

大手テーマパークで12年間ダンサーとして活動した後、一般企業で営業職を経験。その後、フィットネスクラブでダンスインストラクターとしてのキャリアをスタートし、複数店舗でクラスを担当するなど活躍。2010 年に夫と共にダンススクール「Flex Style」を設立した。現在は、スクール運営に加えパフォーマンスグルー プ「Dolls☆Company」の運営を通じて、ダンサーが活躍できる場の拡大や地位向上に取り組んでいる。

FlexStyleダンススクール

Dolls☆Company

1. 「踊る」から「育てる」へ。経験から導いた新たな挑戦

—— これまでの経歴を教えてください。

学生時代、母に連れられて初めて観た宝塚歌劇団の舞台に感銘を受け、歌やダンスのレッスンに励んでいました。さまざまな挑戦を重ねるなかで、先生から勧められた大手テーマパークのオーディションに合格し、18歳 で上京して12年間にわたりさまざまなステージショーやパレードに出演しました。

—— 30歳で一度ダンスから離れた理由は何でしょうか。

年齢を重ねるなかで、ダンサーとして長く活動し続けることへの現実も考えるようになりました。30歳で営業職として一般企業へ就職し、社会人として多くを学びました。その後、健康維持のために通い始めたフィットネスクラブをきっかけに、再びダンスに携わるようになりました。

—— そこでの経験が、指導者として再びダンス業界に戻るきっかけになったのですね。

そのフィットネスクラブで、年齢や経験を問わず、楽しそうに踊る人たちの姿を目にしました。それまでプロとして、ダンスにおいては結果や技術を追い続けてきた自分にとって、その光景はとても新鮮で…「ダンスは、誰かと比べるためだけのものじゃない」「人を元気にしたり、夢中にさせたりできるものなんだ」。そう改めて確認し、感じたことが再びダンスと向き合うきっかけになりました。
その後「インストラクターにならないか」と声をかけていただき、指導者として新たなスタートを切ることになります。現在ではその企業さまとも提携し、主にキッズやジュニア、中高生向けのスクールを複数展開させていただいていま す。

テーマパークダンスから拡がった「FlexStyle」が目指す、ダンサーが輝き続けられる環境

2. 「踊る楽しさ」届ける中で、少しずつ広がったFlexStyleダンススクール

—— ダンスの指導を始めた当初の生活はどのようなものだったのでしょうか。

当初は一般企業で働きながら、週末を中心にフィットネスクラブでダンス指導を行っていました。レッスンを重ねるなかで、ダンスを学びたいという声や、生徒の皆さまからのご相談をいただく機会も徐々に増えていきました。そうした経験を通して、もっと自由な環境で、一人ひとりと丁寧に向き合える場所をつくりたいという想いが強くなり、FlexStyleダンススクールを立ち上げました。

—— 集客はどのように行いましたか。

当時はSNSが今ほど普及しておらず、ダンス需要も現在ほど高くありませんでした。そのため、大々的な広告は実施せず、チラシ配布や駅広告などアナログな方法で告知を行いました。口コミや紹介、地域イベントへの参加を通じて徐々に認知を広げていきました。

—— 入会理由で多かったものは何でしょうか。

私自身の経験から、ジャズダンスやテーマパークダンスを主に指導してきました。当時はテーマパークダンスを専門的に学べる環境がまだ少なく、県外から通ってくださる生徒もいました。
一方で、FlexStyleでは HIPHOPをはじめ、さまざまなジャンルの講師陣とともに、多角的にダンスを学べる環境づくりを大切にしています。そのため、入会後にさまざまなジャンルへ興味を広げ、自分に合った表現を見つけていく生徒が多くいます。

—— テーマパークダンスの魅力はどのような点にあるのでしょうか。

バレエやジャズ、ヒップホップなど、さまざまなジャンルの要素が含まれている点だと考えます。「ダンスを始めたいけれど、自分にどんなジャンルが合うかわからない」という方にとって、入口としてとても魅力的なジャンルだと思います。FlexStyleでも、ひとつのジャンルだけにとらわれず、さまざまな表現に触れられる環境を大切にしています。そのなかで、生徒たち自身が「これが好き」「もっと挑戦したい」と思えるものを見つけていってほしいと考えています。

—— これまでの運営において最も大変だったことは何ですか。

やはりコロナ禍です。スタジオがようやく軌道に乗り始めたタイミングだったこともあり、先の見えない不安がありました。それでも、レッスンがなくなることで、生徒たちに「踊る楽しさ」や、ダンスを好きだった気持ちまで失ってほしくないという想いが強くありました。すぐに無料のオンラインレッスンへ切り替え、先生方とも協力しながら、できる限りレッスンを続けました。経営的には厳しい状況でしたが、「今できる形で生徒たちと繋がり続けたい」という気持ちの方が大きかったです。

テーマパークダンスから拡がった「FlexStyle」が目指す、ダンサーが輝き続けられる環境

3. 「自立心」を育てる、技術だけではないダンス教育

—— 生徒への指導方法において意識していることは何でしょうか。

「ダンスを通して礼儀やルールを学び、自立心を育てること」を大切にしています。子どもたちが青春の大切な時間をこのスタジオに費やしてくれる以上、中途半端な指導はできないと思っていますし、レッスンではただ技術を教えるだけでなく、「まずは自分でやってみる」という姿勢を大切にしています。
例えば幼いお子さまであっても、自分でシューズを履いたり、準備をするところから挑戦してもらいます。もちろん、できない時にはしっかりサポートしますが、必要以上に先回りはしません。子ども、大人にかかわらず、小さな成功体験を積み重ねることで「自信」や「意志の強さ」が育ち、それは表情や立ち姿にも自然と表れてくると感じています。その積み重ねがオーディションでも効果を発揮すると考えています。

—— 保護者への対応ではどのようなことを意識していますか。

保護者の方には、お子さまが自分で考え、行動する力を育てていけるよう、必要以上に先回りしすぎないことをお願いしています。もちろん、年齢や状況に応じてサポートは必要ですが、「まずは自分で向き合ってみる」という経験を大切にしています。必要があれば、時折厳しく指導することもありますが、その際は必ず理由を伝えます。日頃から愛情を持って真剣に向き合っているからこそ、保護者の方にもご理解いただけているのだと思います。

—— インストラクターの教育はどのように実施していますか。

先生方に対しても、いわゆる「管理」という形ではなく、日頃からしっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。スタジオを長く続けていくなかで、お互いに成長しながら関係性を築いてきました。 ダンス指導は人と人との仕事だからこそ、ルールだけで動かすのではなく、一人ひとりと向き合いながら信頼関係をつくっていくことを大切にしています。

4. 「表現すること」を続けられる環境づくりへ

—— 生徒が成長し、ダンサーとして活躍されていますね。

はい。指導してきた生徒たちが、現在はダンサーやインストラクターとしてそれぞれの場所で活躍していることをとても嬉しく感じています。なかには、FlexStyleで育った生徒が再び指導者として戻ってきてくれることもあり、「教わる側」だった子たちが、今度は次の世代へ繋いでくれていることに大きな喜びを感じています。また、テーマパークをはじめ、さまざまな舞台やエンタテインメントの世界で活躍する卒業生たちの存在は、今の生徒たちにとっても大きな刺激になっています。

—— 現在、通常のレッスンのほかに注力していることはありますか?

スタジオ立ち上げから10年ほど経った頃、生徒たちに「学ぶ場所」だけではなく、「表現できる場所」をつくりたいという想いから、パフォーマンスグループ「Dolls☆Company」を立ち上げました。「Dolls☆Company」では、ダンスだけでなく、お芝居やタップダンスなども取り入れながら、オリジナル作品 を創り上げています。年齢や経験を超えて、一人ひとりが“表現者”として舞台に立つことを大切にしています また、オーディション制という環境のなかで、生徒たちにとっても大きな目標や刺激になっています。

—— 今後の展望を教えてください。

今後ダンサーや表現者が、年齢や環境の変化によって表現を諦めなくてもいい環境づくりに、さらに力を入れていきたいです。まだ踊れる力や想いを持ちながらも、魅力的な作品や舞台に関われる環境は決して多くありません。だからこそ「スタジオ」や「Dolls☆Company」の活動を通して、「表現すること」を続けていける場所をつくっていきたいと思っています。そして演者が夢を追いかけるだけでなく、お客さまにとっても、日常を少し忘れて夢を見られるような場所や、心を動かされる瞬間を届けていきたいと思っています。 私は舞台、エンタテインメントが大好きです。ダンスや芸術の価値がもっと社会に認められ、夢をもつ人たちが未来に希望をもてる環境を、これからも仲間たちとともにつくっていきたいです。

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