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スポーツ×ショート動画、SNSでバズらせる成功の方程式

2024.03.15

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【前編】この記事は2回に分けてお送りしています。
【後編】はこちらから

SNSのショート動画領域を得意とし、スポーツ関連の動画コンテンツの作成・配信事業を手がける田中 義朗氏。自身もインフルエンサーとして活動し、さまざまなショート動画をバズらせてきた田中氏に、ショート動画展開において多くの企業が悩むポイント、アカウントの方向性を決める際の考え方などについて聞きました。(※2023年11月インタビュー)

INDEX

PROFILE

田中 義朗

早稲田大学卒業。株式会社スポーニアで創業役員としてスポーツ×動画投稿アプリの開発に従事。 その後アスリートのマネージメント会社を創業し、アスリート・プロスポーツチーム・フィットネスジムなどを対象に、SNSを活用したスポーツマーケティング事業を展開。現在は個人でインフルエンサーとして活動する傍ら、スポーツSNSマーケティング事業を展開する株式会社ライズアスリートの特別顧問として、アスリートのSNS活動の支援を行う。

1. 高いコンテンツ力を持つスポーツ・フィットネス動画はショート動画に最適

私は大学卒業後、スポーツ関連企業の創業役員をしており、その頃からスポーツ動画のコンテンツ力の強さを実感していました。スポーツ・フィットネス動画は、試合や指導の様子を撮影するだけでも完成度の高いコンテンツになります。構成や台本が不要のため、コンテンツ制作コストが低く、言語に依存せずグローバルな発信も可能なため、視聴者数も増やしやすい傾向があります。この特徴を活かし、スポーツ選手の身体能力や知識を可視化するコンテンツを作れないかと思っていました。

現在は、ショート動画領域を中心とするコンテンツ制作・配信事業を行っています。スポーツクラブや企業・団体からSNSを使ったプロモーション、スポーツマーケティングやWeb集客コンサルティングのご依頼もいただいています。

しかし、フィットネス関係者の中でまだショート動画を十分に活用できている人は少ないのが現状です。そこで、以下ではそのポイントを解説しますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

スポーツ×ショート動画、SNSでバズらせる成功の方程式

2. ショート動画で重要なのはアカウントの“方向性”

いろいろな相談を受けますが、ショート動画をどう発信すればいいのか、迷っている企業も多いですね。SNSで集客をするには、その他大勢から抜きん出るため、相応の投稿量とコミットが必要です。覚悟を持って取り組みたいということであれば、個人アカウントと店舗などの公式アカウントの2つで、投稿の量と質を追求していく必要があります。

動画コンテンツというのは、アルゴリズム上、1つのアカウントでは1つの方向性を追求したほうがいいという特徴があります。例えば「トレーニング情報」と「食事情報」の2つの方向性から発信しているアカウントは伸びづらいため、「トレーニング情報」のみに特化すべきです。どんなに面白い動画を出しても、方向性が違えばまったく伸びない点にも注意が必要です。

アカウントの方向性は、検証しながら見極めることが必要です。その人のスキルやパーソナリティを活かせるか、継続してショート動画を作成できるか、それが視聴者に受け入れられるか、歯車を合わせなければいけません。

スキルやフィジカルの面で強い個性がある人は、それを伸ばしていってもいいでしょう。例えば、ゴルフのスイングスピードがものすごく速い人であれば、「とにかくスイングスピードが速い⚪︎⚪️さん」みたいな打ち出しをしていくとか。フィジカルやスキルがなくても、「解説が得意」「型がきれい」など、その人の個性や良さを可視化していくことが大切です。

3. 正解は再生数が教えてくれる

個人の個性を活かしつつ、打ち出し方の方向性を探るには、何パターンか動画を作って出してみることがおすすめです。再生数が伸びれば方向性は間違っていないことになりますし、再生数が伸びなければ方向性を変えてもう一度打ち出してみましょう。配信した動画を検証し、改善や修正を繰り返していくことが重要です。

我々は週に1回コンテンツの方向性を改善したり、翌週どんな動画を配信しようかと決めていくブレインストーミング(自由にアイデアを出し合うこと)を行っています。こうやって、毎週コンテンツの方向性を改善していけば、月に4回、新たな方向性を打ち出せます。2ヶ月かけて8つの方向性を打ち出せば、2つくらい再生数が伸びるものがある。そうしたら、その2つの方向性を掛け合わせてみる……。そのように方向性を探っていくと、1〜2ヶ月もあれば、必ずアカウントの方向性が見つかります。

そのコンテンツがアカウントにあっているかどうかで、再生数のボリュームがまったく違ってきます。いろいろ試しながら、アカウントにあった方向性を探していきましょう。

スポーツ×ショート動画、SNSでバズらせる成功の方程式

4. 炎上は事前に防ぐ! 規約設定やフィルター、コミュニケーションのとり方に注意

SNSを運営するうえで、炎上が気になる方もいるでしょう。

ショート動画は、人の姿を写した方が再生数は伸びますが、動画に写りたくない人もいます。レッスン動画を撮影する場合、基本的にはあまり参加者を写さず、指導者だけを写した方がいいでしょう。施設の規約に「レッスンの様子を動画で撮影し、SNSで配信します」と入れておき、入会時に了承を得たうえで動画を撮影するなど、考慮が必要です。動画配信に本格的に取り組む場合は、しっかりと事前対策を行いましょう。

コメント欄の炎上に関して言えば、最近のSNSは、コメントフィルター機能が発達しているため、あまりアンチコメントがつくことはありません。事前に特定のキーワードを登録しておけば、そのキーワードを含むコメントを自動的に非表示にできるのです。ただ、コメントを見てもらうことで視聴時間が伸びて視聴完了率が上がるため、コメントを集めること自体は大切です。自分でコメントしなくても、ユーザー同士がコメント欄で盛り上がってくれるのが理想ですね。

ショート動画の投稿においては、ソーシャルネットワークではなく、情報発信のためのソーシャルメディアという位置付けで取り組むと良いと思います。フォロワーとのコミュニケーションを意識し過ぎて疲弊するよりは、量にコミットして情報を投下していくべきでしょう。

一方で、個人アカウントに関しては、ユーザーと関係を構築しやすい特徴があるためコミュニケーションも必要です。直接コメント欄で対話するのではなく、コメントに反応したリアクション動画を出したり、動画内でコメントを返したりといった交流をするとよいでしょう。

【前編】この記事は2回に分けてお送りしています。
【後編】では、「フィットネス関係者がとるべきSNS戦略5箇条」をご紹介します。
【後編】はこちらから

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